2021-01-01から1年間の記事一覧
2021年。 すでに risakoyu.hatenablog.com この記事で振り返りましたが、別の視点で振り返っておこうと思いました。 昨年に引き続きコロナパンデミックのなかでの一年でした。この2年の間、季節の移り変わりや年月の経過がうまく体感できていないように思い…
「秘密」というのはどこに存在しているかというと「過去」である。すなわち「思い出」「記憶」のなかだ。 「秘密」などと言うといささか大げさに聞こえるので、単に「思い出」と言えばそれで済むかもしれない。 『「老いの哲学(3)」人生の終わりの厄介な恋…
『「老い」の哲学〈+α〉人生の回収』を書いていたら、なんともどう解釈したらよいのか分からない出来事にぶち当たってしまった。 これはいったいなんなんだろう? 具体的に書くことはできない。なぜならあまりにもリアルで多くの日本人が知り得ているであろ…
「おかえりモネ」NHK朝ドラ 2021年前期 脚本/安達奈緒子 出演/清原果耶 蒔田彩珠 坂口健太郎 内野聖陽 鈴木京香 他 モネこと永浦百音(ももね/清原果耶)は、最終週で気になるセリフをつぶやいた。 「救われた」と。 そのシーンは、モネとその恋人である…
今年を振り返るにはまだ少し早いが、大谷翔平がMVPを受賞したこともあるので、さっそく振り返ってみた。 え?大谷?MVP?いやいや関係ないでしょう、と思われるかもしれませんが、やはり「今年のポジティブは大谷だ」と感じているので。 今年の私は、5月中頃…
「人生の回収②」のテキストで「今の私をつくっている栄養素を知覚することは、楽しいこともあれば、苦痛もある」と書いた。 その「苦痛」である。 そこは実は見たくないところであり、できれば焼却したいのだが、それらがなくなることは決してない。ゆえに向…
「挑発する少女小説」 斎藤美奈子著 河出新書 家庭小説(少女小説)とはつまり、宗教教育や家政教育を含めて、よき家庭婦人を育てるための良妻賢母の製造装置だったわけです。 (「挑発する少女小説」P4) あ、そうだったんですね。なるほど。 でも私は物語…
テレビドラマには、サスペンスではなくてもストーリー展開のなかで「伏線」というものがある。あとから「ああ、あれはこのことだったのか」「あのときのあれでこの人は今こうなのか」と合点がいったりする。 ときに、伏線を覚えていなかったり、見逃していた…
60代、70代、80代……ともなりますと、人生の最後が否が応でも見えてくるのは誰の心にも共通していることでしょう。 だからなのか、それともさまざま引退して時間に余裕ができたからなのか、過去のことを思い出す回数が増えるようです。特に恋愛話はややこしい…
さて、タロットカードで老人を象徴するのはどのカードでしょうか。 No5「神官」も決して若い人物ではありませんが、明らかに老齢な人物はNo9「隠者」です。「隠者」は「俗世間をはなれて洞窟にこもり、なにやら熱心に探究を続ける人物」というイメージです。…
老いは突然やってくる? そのように感じる人は多いのではないでしょうか? 生まれたときから徐々に老化しているのに、そしてある年齢を過ぎればもう若くはないとどこかで感じているのに、鏡だって毎日見ているのに、どういうわけか、ある日突然やってきて驚…
「努力は報われる」に違和感を覚えたことから始まった『「らしさ」の哲学』。 もうひとつここで、ここ数年でとても気にかかっているワードがある。 「優秀な人」「優秀な人材」だ。 そもそも「人材」という極めて資本主義的ワードにも嫌悪するのだが、ここで…
人間には「本来の自分であろうとする力」があり、本来の自分とは別のことをさせられているときには「本来の自分に戻ろうとする力」が働く 、ということをスピノザ哲学から考察してきた。 「らしさ」について、『「らしさ」の哲学(1)〜(6)』を通してあれ…
私はタロット占い師なので、ここでタロットカードから見た「らしさ」について、稚拙ながら書いておきたいと思います。 タロットカードは全部で78枚。大アルカナカード22枚、小アルカナカード56枚。 小アルカナカードは、4組のスートからなっていて、その構成…
「引き寄せたいものを遠ざけるのをやめる方法」についてナオキマンが尋ねると、 本当の自分と合致していない波動にしがみつくのをやめればいいのです。 (「バシャール×ナオキマンショー」P267) とバシャールは答えている。 これは「コナトゥス」のことでは…
ここまで見てきた「らしさ」の二極性。 そしてそこには、その中間点もあるということが分かりました。 「〇〇らしさ」とは ①学者たちが忌避する外側からの圧力、強制、レッテル。 ②周囲の目、世間体を気にしすぎることによる自己喪失。 ③本当の自分 ありのま…
「努力は報われるのか」からはじまって「〇〇らしさ」「自分らしさ」と、ざっくりとではあるが述べてきた。 それぞれについて探究しなければならないことは尽きないが、詳しく掘り下げているといつまでたっても「コナトゥス」にたどり着かないので、今回のテ…
私たちは「らしさ」の強要、強制圧力を受けている、そのような教育を子供のころから受けているらしいということについて、内田樹、永田和宏の著書を参考にして(2)で言及した。 一方でその「らしさ」についての考え方が、どうも私が思ってきたものと違うよ…
『これってスピノザが言うところの「コナトゥス」じゃない?と思った』と(1)の最後に書いた。 「コナトゥスconatus」とはラテン語。スピノザの有名な概念、だそうだ。 あえて日本語に訳せば「努力」となってしまうのですが、これは頑張って何かをするとい…
「努力は必ず報われるんだなっていうふうに思いました」 あるスポーツ選手がそう言った。なんだか違和感を覚えた。その人の背景には様々ある。が、個人がどうのこうのではない。 時代背景なのだと思う。この発言にとてもひっかかってしまった。そして虚しく…
私はタロット占い師です。 この仕事をしていると、不思議な事や人にしばしば出会います。 おそらく占い師なら誰にでもあるだろうと思っているのですが、いっしょに机を並べて占いをしていた占い師の方々の占いが漏れ聞こえてきた限りでは、あまり(私が感じ…
久々のバシャール。面白かった。 「BASHAR×Naokiman Show 望む未来へ舵を切れ!」 ナオキマンショー ダリル・アンカ/VOICE 購入して読もうという気は全くなかったのだが、シンクロニシティが起きて思わず知らず買っていた。 読んでますます驚いた。 この本…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= タロットに助言を求めるとき「悪魔」カードが出てくると緊張が走ります。 占い師にもよるでしょうが、私はたとえ他に明るいカードが出ていても、良い気持ちは…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 私は占い師なので、オカルト、スピリチュアルを否定する立場にはありません。 なかには、スピリチュアルな占いは好きではないとか言いつつ、自分が占うときに…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 「60歳からのわがままタロットセラピー」としては、兎にも角にも、何事も「都合よく生きる」ことを提案します。 早ければ5年か10年後、遅くとも20年かそこらで…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 「どうせ〇〇だから」。 「どうせ」は、たとえポジティブな結果を予想して使ったとしても、ネガティブな気持ちのこもったフレーズです。どうせだめにきまって…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 後日談とまでは言えないかもしれませんが、その後のエピソードをひとつ記しておきます。 大々的に行った「お片付け&処分」でしたが、あと少しというところま…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 本を集めて配置した書棚とは、身体拡張の環境でもあるのだ。 (山本貴光「記憶のデザイン」P185) 核心を突いていると思います。 データだとこの感覚を味わう…
日本には珍しいタイプの人生ドラマ。 「コントが始まる」(2021年4月17日〜6月19日) 日本テレビ 土曜夜10時 脚本/金子茂樹 出演/神木隆之介 菅田将暉 仲野太賀 有村架純 古川琴音 出演者が魅力的だったので、初回から楽しみに観た。 初回を観てすぐ、「お…
60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= CD DVD に関してはその殆どを捨てたのではなく、圧縮収納することで「お片づけ&処分」を行いました。 前にも書きましたが、この作業のなかでゴミとして捨てた…