ねことんぼプロムナード

タロット占い師のetc

2022-01-01から1年間の記事一覧

「霊媒探偵 城塚翡翠/invert 城塚翡翠 倒叙集」/「エルピス」〜占い師サリーが語る2022秋ドラマ終②

①のほうでは医療もの「PICU」と「ザ・トラベルナース」を取り上げた。 ②では、サスペンス推理ものを2タイトル「城塚翡翠」と「エルピス」。 正確に言うと「エルピス」は推理ものというよりも社会派ドラマだが、冤罪事件を通しての真犯人探しとそこにまつわ…

「PICU 小児集中治療室」/「ザ・トラベルナース」〜占い師サリーが語る2022秋ドラマ終①

興味深いドラマの多かった2022年秋。 感想を書き留めておきたいもののみ取り上げておく。 まずは医療もの、2タイトル。 「PICU 小児集中治療室」フジテレビ 出演/吉沢亮 安田顕 大竹しのぶ 高杉真宙 木村文乃他 なんと言っても吉沢亮がよかった。私として…

「だからって……」〜だからって殺しますか?〜invert 城塚翡翠 倒叙集」から考えてみた。

「invert 城塚翡翠 倒叙集」第2話「泡沫の審判」(日本テレビ2022年12月2日放送)。 小学校教師の末崎絵里(星野真里)が元校務員の田草明夫をコンクリートブロックで殺害し、校舎のベランダから落として自殺に見せかける。小学校に潜り込んで未崎を執拗に追…

あきらめない力?あきらめる力?〜ダメならダメとおしえてくれ

カタールでのサッカーワールドカップ。日本はドイツとスペインに勝利してベスト16に入った。が、決勝トーナメントの一戦目でおしくもクロアチアに破れた。 グループEは、日本、ドイツ、スペイン、コスタリカという組み合わせだった。このグループに入った、…

「世界の名著」〜古書のあじわい〜値段と書き込み 歴史と高貴さ

「世界の名著」という本を買った。 どうしても読みたい著作があり、それが現在、単行本でも文庫本でも出版されていないようだったので、古書を探した。よほど高額だったらあきらめたが、本の値段としては妥当な価格だったので購入した(約1000円)。発売当時…

ゴッホにトマトスープ〜絵画の値段

2022年10月14日、イギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」に所属する2人の女性がゴッホの代表作「ひまわり」にトマトスープをかける、という事件があった。気候変動対策が進まないことへの抗議活動だっ…

原作とドラマ〜その満足と不満足〜読んでから観る、観てから読むの功罪

以前こちらで津村記久子の小説「この世にたやすい仕事はない」について書いた。 映画「君は永遠にそいつらより若い」(2021年日本 出演/佐久間由衣 奈緒 他)を、そのタイトルと紹介文に惹かれてWOWOWで観ることになり、その後に原作者の津村記久子を知り、…

〇〇にも才能は宿る〜生来なのか自我膨張なのか

いつだったか、ある学者があるアーティストの発言を受けて「クズにも才能は宿る」という発信をして謝罪する、という出来事があった。 思想的な発言については人それぞれなので、それこそ言論の自由だ。とはいえ、例えば自分が思っていたことと違うことを自分…

コンプライアンスの違和感〜It doesn't feel right.

第一三共の社員が盗撮で逮捕された。 第一三共といえば、研究員の男がメタノールを飲ませて妻を殺害したという事件も先ごろあった。 「心よりお詫び申し上げます。コンプライアンス教育を徹底して参ります」と、第一三共は謝罪発表をしている。 「コンプライ…

占い師サリーのおすすめ2022秋ドラマ「相棒」「PICU」「エルピス」「霊媒探偵」「ザ・トラベルナース」「ファーストペンギン」

あれぇ〜?おもしろい! 今期は全滅か?くらいに思っていて、録画したまま未視聴になっている過去のドラマや映画でも観て2022年秋を過ごそう、と思っていたのに。 ただし、ここで推薦する以外のドラマは視聴していません。 「相棒21」テレビ朝日 水曜夜9時 …

なんか違う気がする〜例えば医術を信じない医師がいたら…

近頃、さまざまなことがベールをはがしてその真実の姿(正体)をあらわにしてくる。いや、私があまりに幼稚で、今まで気づかなかっただけなのかもしれないが。 SNSというツールが、そういった暴露を可能にしていることは否めない。 普段の生活のなかだったら…

権威主義と自由〜孤独と恐怖ゆえの……

ここ10年ほどの間に、言葉の意味を体感する出来事を頻繁に目にしてきた。それは、言葉やルールの破壊とともに起き続けていた。その具体例と詳細は別の機会に譲るとして……。 先般も同様の場面に遭遇した。ある政治がらみの討論(討論とまでは言えないかもしれ…

「家庭教師のトラコ」「初恋の悪魔」〜ユニークさが光る〜視聴率爆死?でも良いドラマだ〜2022夏ドラマ終②

7月の時点では、今シーズンは面白そうなドラマが多いなとワクワクしたが、見始めると「あれ?」って感じにならないでもなかった。 「家庭教師のトラコ」日本テレビ 水曜夜10時 脚本/遊川和彦 出演/橋本愛 中村蒼 鈴木保奈美 板谷由夏 美村里江 他 このドラ…

2022年夏ドラマ終①「競争の番人」「石子と羽男」〜シーズン2を望む/「オールドルーキー」〜単純だけど…/「テッパチ」〜過不足と残念

2022年夏ドラマが終わった。 最後まで観た民放のドラマについて簡単に記しておく。 「競争の番人」フジテレビ 月曜夜9時 杏 坂口健太郎 小池栄子 大倉孝二 加藤清史郎 他 「石子と羽男」TBS 金曜夜10時 有村架純 中村倫也 さだまさし 他 公正取引委員会と弁…

「先生」と呼ばないで〜大阪府議会の決断〜ぜひ国会でも

これはHow nice! 大阪府議会は28日午前に開かれた議会運営委員会で、議員を呼ぶ際に「先生」という呼び方をしないことを決めました。 「先生」という呼び方は議員と職員や住民との間に上下関係を生み、自分は特別だという「勘違い」につながりかねないこと…

映画「彼らが本気で編むときは、」〜どうしてみんな母親のところへ戻るのか〜「ミッドナイトスワン」

良い映画を観た。 「彼らが本気で編むときは、」2017年公開 監督 脚本/荻上直子 出演/生田斗真 桐谷健太 柿原りんか 「レンタネコ」から5年ぶりの荻上作品。 ちなみに「レンタネコ」のブルーレイ持ってます。さらにちなみに「かもめ食堂」「めがね」もブル…

津村記久子「くよくよマネジメント」〜愚痴と相談〜占いでは…

著者独特の語り口(文体)が、興味深い内容をますます面白くしている。 「くよくよマネジメント」 津村記久子著 清流出版 社会、出来事、世間の人々と著者自身の関係性、そこに発生する様々な状況とそれに対する著者の感想、ときに愚痴や弱音や疑問や正義が…

スピリチュアルとお金〜どう考える?

スピリチュアルとお金の問題は、繊細でややこしい。 ナオキマンショーというYoutubeを発信しているナオキマンが、自身の運営するサロンで、お金の問題についての戸惑いを語っていた。たいへん誠実な語りだった。 ナオキマンショーは、スピリチュアル動画とい…

「正義」の味方は出世しない〜ジャーナリズムって?〜「家庭教師のトラコ」

(娘) ママはなんでお仕事やめちゃったの? (父) 正義の味方だから。 ずるい人や間違っている人を許せなかったんだよ。真っ直ぐすぎて不器用なところあるし。 (娘) 不器用ってなに? (父) 今は、まわりに流されたり、空気読んだりする人が多いけど、…

「素直」ということ〜2つの意味〜タロットの世界〜死神

今さらなのであるが、先日占いをしていて(私はタロット占い師)ふと心を過ぎった「素直」についての疑義。 あの相談者さん、私が言った「素直」の意味を別の意味に捉えていないよな、と。 「死神」というカードがある。意味は様々あるが、私の場合は「素直…

「美術の物語」〜すばらしい本

<HNK「あさイチ」で原田マハさんが紹介!>というラベルが本のスリーブに貼られている。 原田マハはこの本を読み込んで、早稲田大学第二文学部(美術)を受験して合格したということだ。 「美術の物語」 エルンスト・H・ゴンブリッチ 河出書房新社 すごく分…

「この世にたやすい仕事はない」〜お仕事小説というよりミステリー小説

久しぶりの小説。面白い。 「この世にたやすい仕事はない」 津村記久子著 日本経済新聞出版 新潮文庫 「お仕事小説」という宣伝文句があったので、もうちょっと違った雰囲気の物語を想像していた。 お仕事小説というよりも、ミステリー小説とでも言ったほう…

2022年夏ドラマ(下)+(文句の番外編)〜「初恋の悪魔」「オールドルーキー」「拾われた男」「魔法のリノベ」

「初恋の悪魔」土曜夜10時日本テレビ 脚本/坂元裕二 出演/林遣都 中野太賀 松岡茉優 柄本佑 なんというか、奇想天外な刑事ドラマ。ミステリアスコメディ。 上記4人は、殺人事件の捜査に加わることのできない刑事と警察職員。摘木(松岡)は元県警捜査一課…

2022年夏ドラマ(上)〜「競争の番人」「テッパチ」「家庭教師のトラコ」「石子と羽男」

2022年7月〜9月夏ドラマが始まった。 私が視聴を続けているドラマは以下です。 「競争の番人」月曜夜9時フジテレビ 出演/杏 坂口健太郎 小池栄子 大倉孝二 加藤清史郎 寺島しのぶ 公正取引委員会を舞台に、下請けいじめとも言える優越的地位の乱用など、企…

「君は永遠にそいつらより若い」〜シンクロニシティのなかで

こういうことって意外とある。 つまり、シンクロニシティ。 映画「君は永遠にそいつらより若い」を観た。WOWOWのプログラムガイドを眺めていて、もしかしてこれ面白いかな、と思って録画しておいたのだった。 そして、その原作小説があることを知った。さら…

やっぱり直感は正しい、みたいだ

ここ最近、ますます強く確信していることがある。 「名称」だ。 あるグループや団体、組織、活動などなどの名称を見たときに、直感的に嫌な感じ、気味の悪さを感じるものは、のちのち「やっぱり」ということが、100%とは言わないが、ほとんどだ。 名称とは…

できないことは無理にがんばらなくていい〜運命とコナトゥス〜自分の本質

あるテレビ番組を観た。とても偶然な瞬間だった。普段はそんな時間帯にそんな番組を観ない。それは、車夫を目指すある青年のドキュメンタリーだった。研修期間はすでに4ヶ月、卒業検定もすでに8回落ちている。それほど合格しないのは、研修生の間でも最長ク…

ソーシャル二日酔い〜人は社会を以前と全く同じに戻したいのだろうね

「ソーシャル二日酔い」というワードと症状が、少し前(2022年4月上旬ごろ)にメディアでにわかに取り上げられていた。 それほど多くのメディアに広がったり、大きくフォーカスされていたわけでもなかったようなので、ものすごく話題になったという印象でも…

2022年4〜6月ドラマ〜配役と演出の違和感〜こんなに下手だった?

例によって例のごとく、私が楽しんだドラマは視聴率順位のトップ10に入っていない。いや「マイファミリー」と「元彼の遺言状」は入っていた。どちらも最終回へ向かって視聴率が上がっていった。 2022年4〜6月のドラマ、私が視聴したのは以下である。 「元彼…

若い世代の恋愛事情〜恋人いない〜恋愛相談を誰にする〜そして宇宙に思いを馳せて

20代の男性のおよそ7割、女性のおよそ5割が配偶者、恋人がいない、という内閣府の調査が出た。デート経験がないのも男性4割、女性2〜3割、だそうだ。 人を好きになることがないのか、それとも好きになっても諦めてしまうのか、それとも故意に好きになら…