ねことんぼプロムナード

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時評/追想/雑記

テレビドラマ「この素晴らしき世界」〜時事とシンクロした〜大女優 若菜絹代(浜岡妙子)から私たちへのメッセージ

予想に反して素晴らしいドラマだった。 「この素晴らしき世界」フジテレビ2023年7〜9月/木曜夜10時 脚本/烏丸マル太 出演/若村麻由美 木村佳乃 マキタスポーツ 平祐奈 中川大輔 猫背椿 沢村一樹 他 いったいどんなドラマなんだろう、とおそるおそる(?)…

「ハヤブサ消防団」〜えぇ?カルト教団の話だったとは

まさかの展開に、ちょっと唖然。 「ハヤブサ消防団」テレビ朝日2023年7〜9月/木曜夜9時 原作/池井戸潤 脚本/香坂隆史 出演/中村倫也 川口春奈 山本耕史 満島真之介 生瀬勝久 他 池井戸潤のサスペンスといえば、多岐にわたる舞台があるが、今回は町の「消…

「昔話」の呪縛〜正直者とずるい人

精神科医の香山リカのコラムを読んで、なるほど、と考えてしまった。 数年前のこと。不幸な出来事が続いてうつ状態になった男性が香山の診察室にやって来た。「どうしてこんなことになったのでしょう。何も悪いことはしていないのに」とその患者は問いかけて…

栗山監督の確信〜できるかなぁ、できないかなぁ、ではない〜覚悟を決める〜物語の結末が見える

スポーツ選手というのは、勝負師だ。 卓球の水谷隼が、あちこちのテレビで話しているのを見ていると、この人ほんとに勝負師なんだな、と感じることがしばしばある。しかもじゃんけんに強いという。相手が何を出すかだいたい予想できるというのだ。あるテレビ…

WBCという「運命の輪」を回した監督と選手たち〜ヌートバーの夢語りプレリュードから大谷vsトラウトのフィナーレへ

「運命」というものがあって私たちの人生の全てが決まっているとしたら……ならば、私たちが日々為(成す)ことは無意味なんだろうかという疑問が、おそらく大多数の人々の心に湧くだろう。 これは何という言葉で表現したらよいのか。―2023WBC(ワールド・ベー…

本棚をつくりたい〜再び「お片づけ&処分」

本のいっぱいある壁が憧れだ。 そういう部屋、しかも綺麗に整った部屋を死ぬまでには手に入れたいとずっと思ってきたが、人生の残り時間が短くなるに連れて、次第にその希望実現の可能性が少なくなってきた。憧れの部屋をつくるためには、おそらく引っ越しが…

高齢者集団自決?〜映画の効用〜心のレベルアップを試されている

高齢化社会の問題解決のために、高齢者の集団自決を提案する成田某にも驚いたが、それを受けて、おそらく中学生と思われる生徒が「成田さんは老人は自害しろとか言ってる。(ぼくも)老人は退散したほうがいいと思う。老人が自動的にいなくなるシステムをつ…

「匂い」の不思議〜コロナ後遺症の嗅覚障害〜認知症〜匂い(臭い)の順番

コロナ感染の体験談を、先月(2023年1月)こちらで書いた。 感染途中から現れる症状と後遺症である嗅覚と味覚障害について、私自身が体感した経緯をそこで書き記した。 特別に観察しようとしていたわけではないが、日々の生活のことなので、いやでも意識せず…

コロナでやせる?ふとる?〜嗅覚味覚鼻声など後遺症〜安住紳一郎アナウンサーからの情報がありがたかった

「せやろがいおじさん」こと、お笑いコンビ「リップサービス」の榎森耕助が、昨年コロナに感染したとき、軽症だったのか無症状だったのか忘れてしまったが「ホテル療養中に規則正しい食生活をしていたせいで体重が増えた」と語る動画をYoutubeにあげていた。…

年始の反省とコロナ〜厄払い

あけましておめでとうございます。 本年もよろしくお願いいたします。 記事をアップできないまま2週間が過ぎ去りました。 実は、正月早々コロナにかかりました。 ここまでものすごく気をつけてきたのに…残念です。 原因は分かっているのです。 1月1日に息子…

「だからって……」〜だからって殺しますか?〜invert 城塚翡翠 倒叙集」から考えてみた。

「invert 城塚翡翠 倒叙集」第2話「泡沫の審判」(日本テレビ2022年12月2日放送)。 小学校教師の末崎絵里(星野真里)が元校務員の田草明夫をコンクリートブロックで殺害し、校舎のベランダから落として自殺に見せかける。小学校に潜り込んで未崎を執拗に追…

あきらめない力?あきらめる力?〜ダメならダメとおしえてくれ

カタールでのサッカーワールドカップ。日本はドイツとスペインに勝利してベスト16に入った。が、決勝トーナメントの一戦目でおしくもクロアチアに破れた。 グループEは、日本、ドイツ、スペイン、コスタリカという組み合わせだった。このグループに入った、…

ゴッホにトマトスープ〜絵画の値段

2022年10月14日、イギリス・ロンドンのナショナル・ギャラリーで、環境活動団体「ジャスト・ストップ・オイル」に所属する2人の女性がゴッホの代表作「ひまわり」にトマトスープをかける、という事件があった。気候変動対策が進まないことへの抗議活動だっ…

〇〇にも才能は宿る〜生来なのか自我膨張なのか

いつだったか、ある学者があるアーティストの発言を受けて「クズにも才能は宿る」という発信をして謝罪する、という出来事があった。 思想的な発言については人それぞれなので、それこそ言論の自由だ。とはいえ、例えば自分が思っていたことと違うことを自分…

コンプライアンスの違和感〜It doesn't feel right.

第一三共の社員が盗撮で逮捕された。 第一三共といえば、研究員の男がメタノールを飲ませて妻を殺害したという事件も先ごろあった。 「心よりお詫び申し上げます。コンプライアンス教育を徹底して参ります」と、第一三共は謝罪発表をしている。 「コンプライ…

なんか違う気がする〜例えば医術を信じない医師がいたら…

近頃、さまざまなことがベールをはがしてその真実の姿(正体)をあらわにしてくる。いや、私があまりに幼稚で、今まで気づかなかっただけなのかもしれないが。 SNSというツールが、そういった暴露を可能にしていることは否めない。 普段の生活のなかだったら…

権威主義と自由〜孤独と恐怖ゆえの……

ここ10年ほどの間に、言葉の意味を体感する出来事を頻繁に目にしてきた。それは、言葉やルールの破壊とともに起き続けていた。その具体例と詳細は別の機会に譲るとして……。 先般も同様の場面に遭遇した。ある政治がらみの討論(討論とまでは言えないかもしれ…

「先生」と呼ばないで〜大阪府議会の決断〜ぜひ国会でも

これはHow nice! 大阪府議会は28日午前に開かれた議会運営委員会で、議員を呼ぶ際に「先生」という呼び方をしないことを決めました。 「先生」という呼び方は議員と職員や住民との間に上下関係を生み、自分は特別だという「勘違い」につながりかねないこと…

やっぱり直感は正しい、みたいだ

ここ最近、ますます強く確信していることがある。 「名称」だ。 あるグループや団体、組織、活動などなどの名称を見たときに、直感的に嫌な感じ、気味の悪さを感じるものは、のちのち「やっぱり」ということが、100%とは言わないが、ほとんどだ。 名称とは…

ソーシャル二日酔い〜人は社会を以前と全く同じに戻したいのだろうね

「ソーシャル二日酔い」というワードと症状が、少し前(2022年4月上旬ごろ)にメディアでにわかに取り上げられていた。 それほど多くのメディアに広がったり、大きくフォーカスされていたわけでもなかったようなので、ものすごく話題になったという印象でも…

若い世代の恋愛事情〜恋人いない〜恋愛相談を誰にする〜そして宇宙に思いを馳せて

20代の男性のおよそ7割、女性のおよそ5割が配偶者、恋人がいない、という内閣府の調査が出た。デート経験がないのも男性4割、女性2〜3割、だそうだ。 人を好きになることがないのか、それとも好きになっても諦めてしまうのか、それとも故意に好きになら…

観光バスからはじまる記憶の連鎖〜ずっと乗っていたい〜方向音痴と依存症〜楽なツアー旅行〜国会議事堂

観光バスは、さまざまな場面で活躍する。 旅行は当たり前だが、スポーツ選手を運んだり、事件や事故の関係者を乗せて現地へ行ったりもする。 COVID19パンデミックのなかで、観光バスは痛手を受けた。もちろん大変だったのは観光業界だけではない。が、今日は…

都市伝説復活〜ロシアとウクライナ〜帰国できなくなる?〜どの宇宙船を選ぶ?〜ノアの方舟?

ロシアのウクライナ侵攻。 21世紀にこんな分かりやすい悪事がまかり通るんだ、というか、ロシアは平気でこんなことするんだ、と驚いているわけだが、でも、同様のことは他のところでもすでに起こってきた、起こっているわけで、それを私たちは見過ごしてきた…

奈良さんが言うならいいんじゃない〜エゴン・シーレと私の思い出

息子がエゴン・シーレの画集を購入した。 買おうかなぁ、と息子が迷っていたとき、もうちょっと良く考えたほうがいいんじゃないの、と私は言っていた。なぜなら、私としては嫌いではないのだが好きでもないし、美術書にありがちのけっこうなお値段なので。 …

鈴木亮平のCMが妄想旅行に見えるとき

JR東海のCM。 鈴木亮平が奈良を訪れる。東大寺大仏殿や鹿とのふれあいなど、奈良の観光を満喫している映像が流れる。 世界遺産検定1級の鈴木亮平には、適任のCMだ。 ところが、息子がこんなことをつぶやいた。 「これって全部妄想じゃない?」 そうなのだ。…

「大谷翔平選手の笑顔」と「私の人生のまさか」

〜〜〜〜〜⚾ エンゼルスの大谷選手の笑顔について。 2022年5月10日(日本時間)のエンゼルス✕レイズ。大谷は、2打席連続ホームラン。そのうちの1打は満塁ホームランだった。日米通じて満塁ホームランは初めてだったそうだ。今年に入ってからあまり調子良く…