ねことんぼプロムナード

タロット占い師のetc

映画「彼らが本気で編むときは、」〜どうしてみんな母親のところへ戻るのか〜「ミッドナイトスワン」

良い映画を観た。 「彼らが本気で編むときは、」2017年公開 監督 脚本/荻上直子 出演/生田斗真 桐谷健太 柿原りんか 「レンタネコ」から5年ぶりの荻上作品。 ちなみに「レンタネコ」のブルーレイ持ってます。さらにちなみに「かもめ食堂」「めがね」もブル…

津村記久子「くよくよマネジメント」〜愚痴と相談〜占いでは…

著者独特の語り口(文体)が、興味深い内容をますます面白くしている。 「くよくよマネジメント」 津村記久子著 清流出版 社会、出来事、世間の人々と著者自身の関係性、そこに発生する様々な状況とそれに対する著者の感想、ときに愚痴や弱音や疑問や正義が…

スピリチュアルとお金〜どう考える?

スピリチュアルとお金の問題は、繊細でややこしい。 ナオキマンショーというYoutubeを発信しているナオキマンが、自身の運営するサロンで、お金の問題についての戸惑いを語っていた。たいへん誠実な語りだった。 ナオキマンショーは、スピリチュアル動画とい…

「正義」の味方は出世しない〜ジャーナリズムって?〜「家庭教師のトラコ」

(娘) ママはなんでお仕事やめちゃったの? (父) 正義の味方だから。 ずるい人や間違っている人を許せなかったんだよ。真っ直ぐすぎて不器用なところあるし。 (娘) 不器用ってなに? (父) 今は、まわりに流されたり、空気読んだりする人が多いけど、…

「素直」ということ〜2つの意味〜タロットの世界〜死神

今さらなのであるが、先日占いをしていて(私はタロット占い師)ふと心を過ぎった「素直」についての疑義。 あの相談者さん、私が言った「素直」の意味を別の意味に捉えていないよな、と。 「死神」というカードがある。意味は様々あるが、私の場合は「素直…

「美術の物語」〜すばらしい本

<HNK「あさイチ」で原田マハさんが紹介!>というラベルが本のスリーブに貼られている。 原田マハはこの本を読み込んで、早稲田大学第二文学部(美術)を受験して合格したということだ。 「美術の物語」 エルンスト・H・ゴンブリッチ 河出書房新社 すごく分…

「この世にたやすい仕事はない」〜お仕事小説というよりミステリー小説

久しぶりの小説。面白い。 「この世にたやすい仕事はない」 津村記久子著 日本経済新聞出版 新潮文庫 「お仕事小説」という宣伝文句があったので、もうちょっと違った雰囲気の物語を想像していた。 お仕事小説というよりも、ミステリー小説とでも言ったほう…

2022年夏ドラマ(下)+(文句の番外編)〜「初恋の悪魔」「オールドルーキー」「拾われた男」「魔法のリノベ」

「初恋の悪魔」土曜夜10時日本テレビ 脚本/坂元裕二 出演/林遣都 中野太賀 松岡茉優 柄本佑 なんというか、奇想天外な刑事ドラマ。ミステリアスコメディ。 上記4人は、殺人事件の捜査に加わることのできない刑事と警察職員。摘木(松岡)は元県警捜査一課…

2022年夏ドラマ(上)〜「競争の番人」「テッパチ」「家庭教師のトラコ」「石子と羽男」

2022年7月〜9月夏ドラマが始まった。 私が視聴を続けているドラマは以下です。 「競争の番人」月曜夜9時フジテレビ 出演/杏 坂口健太郎 小池栄子 大倉孝二 加藤清史郎 寺島しのぶ 公正取引委員会を舞台に、下請けいじめとも言える優越的地位の乱用など、企…

「君は永遠にそいつらより若い」〜シンクロニシティのなかで

こういうことって意外とある。 つまり、シンクロニシティ。 映画「君は永遠にそいつらより若い」を観た。WOWOWのプログラムガイドを眺めていて、もしかしてこれ面白いかな、と思って録画しておいたのだった。 そして、その原作小説があることを知った。さら…

やっぱり直感は正しい、みたいだ

ここ最近、ますます強く確信していることがある。 「名称」だ。 あるグループや団体、組織、活動などなどの名称を見たときに、直感的に嫌な感じ、気味の悪さを感じるものは、のちのち「やっぱり」ということが、100%とは言わないが、ほとんどだ。 名称とは…

できないことは無理にがんばらなくていい〜運命とコナトゥス〜自分の本質

あるテレビ番組を観た。とても偶然な瞬間だった。普段はそんな時間帯にそんな番組を観ない。それは、車夫を目指すある青年のドキュメンタリーだった。研修期間はすでに4ヶ月、卒業検定もすでに8回落ちている。それほど合格しないのは、研修生の間でも最長ク…

ソーシャル二日酔い〜人は社会を以前と全く同じに戻したいのだろうね

「ソーシャル二日酔い」というワードと症状が、少し前(2022年4月上旬ごろ)にメディアでにわかに取り上げられていた。 それほど多くのメディアに広がったり、大きくフォーカスされていたわけでもなかったようなので、ものすごく話題になったという印象でも…

2022年4〜6月ドラマ〜配役と演出の違和感〜こんなに下手だった?

例によって例のごとく、私が楽しんだドラマは視聴率順位のトップ10に入っていない。いや「マイファミリー」と「元彼の遺言状」は入っていた。どちらも最終回へ向かって視聴率が上がっていった。 2022年4〜6月のドラマ、私が視聴したのは以下である。 「元彼…

若い世代の恋愛事情〜恋人いない〜恋愛相談を誰にする〜そして宇宙に思いを馳せて

20代の男性のおよそ7割、女性のおよそ5割が配偶者、恋人がいない、という内閣府の調査が出た。デート経験がないのも男性4割、女性2〜3割、だそうだ。 人を好きになることがないのか、それとも好きになっても諦めてしまうのか、それとも故意に好きになら…

竹原芳子著「還暦のシンデレラガール」〜「カメラを止めるな!」俳優が語るシンデレラストーリーと「自分らしさ」

「還暦のシンデレラガール」 竹原芳子(どんぐり)著 サンマーク出版 58歳で映画「カメラを止めるな!」に出演。その名前と小柄でスリムな体型に独特のおかっぱ頭が全国に知れ渡った竹原芳子。 2022年5月、カンヌ映画祭の会場にいる竹原の姿を報道で目撃した…

観光バスからはじまる記憶の連鎖〜ずっと乗っていたい〜方向音痴と依存症〜楽なツアー旅行〜国会議事堂

観光バスは、さまざまな場面で活躍する。 旅行は当たり前だが、スポーツ選手を運んだり、事件や事故の関係者を乗せて現地へ行ったりもする。 COVID19パンデミックのなかで、観光バスは痛手を受けた。もちろん大変だったのは観光業界だけではない。が、今日は…

都市伝説復活〜ロシアとウクライナ〜帰国できなくなる?〜どの宇宙船を選ぶ?〜ノアの方舟?

ロシアのウクライナ侵攻。 21世紀にこんな分かりやすい悪事がまかり通るんだ、というか、ロシアは平気でこんなことするんだ、と驚いているわけだが、でも、同様のことは他のところでもすでに起こってきた、起こっているわけで、それを私たちは見過ごしてきた…

奈良さんが言うならいいんじゃない〜エゴン・シーレと私の思い出

息子がエゴン・シーレの画集を購入した。 買おうかなぁ、と息子が迷っていたとき、もうちょっと良く考えたほうがいいんじゃないの、と私は言っていた。なぜなら、私としては嫌いではないのだが好きでもないし、美術書にありがちのけっこうなお値段なので。 …

「カムカムエヴリバディ」③〜安子 るい ひなた を占ってみた

「カムカムエヴリバディ」 NHK2021年後期朝ドラ(2021年11月〜2022年4月) 脚本/藤本有紀 出演/上白石萌音 深津絵里 川栄李奈 オダギリジョー他 野暮なことをした。 安子とるいとひなたを占ってみた。 だから何なんだって話だが、生年月日がしっかり分かっ…

鈴木亮平のCMが妄想旅行に見えるとき

JR東海のCM。 鈴木亮平が奈良を訪れる。東大寺大仏殿や鹿とのふれあいなど、奈良の観光を満喫している映像が流れる。 世界遺産検定1級の鈴木亮平には、適任のCMだ。 ところが、息子がこんなことをつぶやいた。 「これって全部妄想じゃない?」 そうなのだ。…

「大谷翔平選手の笑顔」と「私の人生のまさか」

〜〜〜〜〜⚾ エンゼルスの大谷選手の笑顔について。 2022年5月10日(日本時間)のエンゼルス✕レイズ。大谷は、2打席連続ホームラン。そのうちの1打は満塁ホームランだった。日米通じて満塁ホームランは初めてだったそうだ。今年に入ってからあまり調子良く…

「カムカムエヴリバディ」② 罪悪感を背負って生きていた算太と雪衣〜秘密を語る③<老いの哲学 人生の回収⑧>

「カムカムエヴリバディ」 NHK2021年後期朝ドラ(2021年11月〜2022年4月) 脚本/藤本有紀 出演/上白石萌音 深津絵里 川栄李奈 オダギリジョー他 若い時に自分がしたこと、してしまったことをひどく後悔している2人がいる。 雪衣(岡田結実/多岐川裕美)…

「カムカムエヴリバディ」からの人生論〜名台詞を通して

「カムカムエヴリバディ」 NHK2021年後期朝ドラ(2021年11月〜2022年4月) 脚本/藤本有紀 出演/上白石萌音 深津絵里 川栄李奈 オダギリジョー他 このドラマけっこうコメディ入っているのに、どうして主題歌がこんなに悲しいメロディなんだろうと、ドラマの…

蔑むということ〜幼児語と猫なで声に頼る親切〜おんな子ども老人を見下す態度を支える意識

早稲田大学「デジタル時代のマーケティング総合講座」で、吉野家の常務取締役による不適切な発言があった。社会人向けの講座だそうで、3ヶ月半で385,000円。講義時間としては80時間だそうなので、1時間5,000円弱。全体としてはお安くないが、時間単位でみる…

2022年冬ドラマについて「となりのチカラ」「恋せぬふたり」他〜そうなのかぁイライラするのかぁ

「となりのチカラ」 テレビ朝日 2022年1月〜3月 脚本/遊川和彦 主演/松本潤 ここのところ記事を更新しておらず、「となりのチカラ」の記事が連続投稿となってしまったのが不甲斐ないのだが、いささか体調を崩しておりました、というのを言い訳のひとつにさ…

「となりのチカラ」ご近所付き合いの功罪とお節介〜あるいは、テレビドラマへの不寛容について

「となりのチカラ」 テレビ朝日 木曜よる9時(2022年1月〜3月) 脚本/遊川和彦 出演/松本潤 上戸彩 小沢征爾 清水尋也 浅野和之 風吹ジュン 松嶋菜々子 他 私が気に入って高く評価するテレビドラマ(ドラマに限らずあらゆるテレビ番組がそうなのだが)は、…

ドラマ「天国と地獄〜サイコなふたり〜」〜happier〜『世界は「使われなかった人生」であふれてる』③〜使われなかった人生は「あとのまつり」なのか「老年期の希望」なのか

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖 私が思うところの「ありえたかもしれない人生」が分かりやすく描かれていた直近(2022年2月現在)の日本のドラマは、「天国と地獄〜サイコな2人〜」ではないだろうか。TBS「日曜劇…

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』②〜ありえたかもしれない別の人生の自分を考えるための映画やテレビドラマ〜「老い」の哲学

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖社 ①では、この書物の冒頭部分を引用しながら、「使われなかった人生」「ありえたかもしれない人生」についてあれこれ考えてみた。 そもそも私は、この本を読んで期待外れ感を否めな…

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』①〜ありえたかもしれない別の人生の自分〜「老いの哲学」と「運命論」

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖社 これは「暮しの手帖」に連載中の映画評論から三十編を選び、前後に映画にまつわるエッセイを配して一冊にしたものである。 (「あとがき」P285) 人生についての考察や、著者の本…