ねことんぼプロムナード

新しいルネサンスの小径

「老い」の哲学(1)〜自分が老人だと気づく瞬間〜塔をうつ稲妻は青天の霹靂〜我慢より我儘=60歳からのわがままタロットセラピー19=

老いは突然やってくる? そのように感じる人は多いのではないでしょうか? 生まれたときから徐々に老化しているのに、そしてある年齢を過ぎればもう若くはないとどこかで感じているのに、鏡だって毎日見ているのに、どういうわけか、ある日突然やってきて驚…

「らしさ」の哲学(9)〜そもそも「優秀」ってなんだ?〜

「努力は報われる」に違和感を覚えたことから始まった『「らしさ」の哲学』。 もうひとつここで、ここ数年でとても気にかかっているワードがある。 「優秀な人」「優秀な人材」だ。 そもそも「人材」という極めて資本主義的ワードにも嫌悪するのだが、ここで…

「らしさ」の哲学(8)〜タロットカードとコナトゥス②〜持って生まれたあなたのカード〜

人間には「本来の自分であろうとする力」があり、本来の自分とは別のことをさせられているときには「本来の自分に戻ろうとする力」が働く 、ということをスピノザ哲学から考察してきた。 「らしさ」について、『「らしさ」の哲学(1)〜(6)』を通してあれ…

「らしさ」の哲学(7)〜タロットカードとコナトゥス①〜No11「力」カード〜

私はタロット占い師なので、ここでタロットカードから見た「らしさ」について、稚拙ながら書いておきたいと思います。 タロットカードは全部で78枚。大アルカナカード22枚、小アルカナカード56枚。 小アルカナカードは、4組のスートからなっていて、その構成…

「らしさ」の哲学(6)〜スピノザのコナトゥス⑤〜バシャールのワクワク〜コジコジはコジコジだよ〜

「引き寄せたいものを遠ざけるのをやめる方法」についてナオキマンが尋ねると、 本当の自分と合致していない波動にしがみつくのをやめればいいのです。 (「バシャール×ナオキマンショー」P267) とバシャールは答えている。 これは「コナトゥス」のことでは…

「らしさ」の哲学(5)〜スピノザのコナトゥス④〜「らしさ」の総括分類と「悪魔カード」〜

ここまで見てきた「らしさ」の二極性。 そしてそこには、その中間点もあるということが分かりました。 「〇〇らしさ」とは ①学者たちが忌避する外側からの圧力、強制、レッテル。 ②周囲の目、世間体を気にしすぎることによる自己喪失。 ③本当の自分 ありのま…

「らしさ」の哲学(4)〜スピノザのコナトゥス③〜農耕馬と競走馬〜

「努力は報われるのか」からはじまって「〇〇らしさ」「自分らしさ」と、ざっくりとではあるが述べてきた。 それぞれについて探究しなければならないことは尽きないが、詳しく掘り下げているといつまでたっても「コナトゥス」にたどり着かないので、今回のテ…

「らしさ」の哲学(3)〜スピノザのコナトゥス②〜「自分らしさ」とは〜

私たちは「らしさ」の強要、強制圧力を受けている、そのような教育を子供のころから受けているらしいということについて、内田樹、永田和宏の著書を参考にして(2)で言及した。 一方でその「らしさ」についての考え方が、どうも私が思ってきたものと違うよ…

「らしさ」の哲学(2)〜スピノザのコナトゥス①〜「〇〇らしさ」というタコツボ〜

『これってスピノザが言うところの「コナトゥス」じゃない?と思った』と(1)の最後に書いた。 「コナトゥスconatus」とはラテン語。スピノザの有名な概念、だそうだ。 あえて日本語に訳せば「努力」となってしまうのですが、これは頑張って何かをするとい…

「らしさ」の哲学(1)〜努力は報われるのか〜

「努力は必ず報われるんだなっていうふうに思いました」 あるスポーツ選手がそう言った。なんだか違和感を覚えた。その人の背景には様々ある。が、個人がどうのこうのではない。 時代背景なのだと思う。この発言にとてもひっかかってしまった。そして虚しく…

占い現場のミステリー①〜本当?記憶違い?思い込み?おとぎ話?……嘘?〜

私はタロット占い師です。 この仕事をしていると、不思議な事や人にしばしば出会います。 おそらく占い師なら誰にでもあるだろうと思っているのですが、いっしょに机を並べて占いをしていた占い師の方々の占いが漏れ聞こえてきた限りでは、あまり(私が感じ…

「バシャール×ナオキマンショー 望む未来へ舵を切れ!」〜とんでも本かもしれませんが、良質な本です〜

久々のバシャール。面白かった。 「BASHAR×Naokiman Show 望む未来へ舵を切れ!」 ナオキマンショー ダリル・アンカ/VOICE 購入して読もうという気は全くなかったのだが、シンクロニシティが起きて思わず知らず買っていた。 読んでますます驚いた。 この本…

60歳からのわがままタロットセラピー18「オカルトを楽しむ」②〜悪魔カードが教えてくれたこと〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= タロットに助言を求めるとき「悪魔」カードが出てくると緊張が走ります。 占い師にもよるでしょうが、私はたとえ他に明るいカードが出ていても、良い気持ちは…

60歳からのわがままタロットセラピー18「オカルトを楽しむ」①〜本物?偽物?〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 私は占い師なので、オカルト、スピリチュアルを否定する立場にはありません。 なかには、スピリチュアルな占いは好きではないとか言いつつ、自分が占うときに…

60歳からのわがままタロットセラピー17「ご都合主義でいいじゃん」②〜年齢を好都合に解釈して生き延びる〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 「60歳からのわがままタロットセラピー」としては、兎にも角にも、何事も「都合よく生きる」ことを提案します。 早ければ5年か10年後、遅くとも20年かそこらで…

60歳からのわがままタロットセラピー17「ご都合主義でいいじゃん」①〜どうせ死んじゃうんだから〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 「どうせ〇〇だから」。 「どうせ」は、たとえポジティブな結果を予想して使ったとしても、ネガティブな気持ちのこもったフレーズです。どうせだめにきまって…

60歳からのわがままタロットセラピー16「お片づけ&処分 占いとシンクロ二シティと掘り出し物」

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 後日談とまでは言えないかもしれませんが、その後のエピソードをひとつ記しておきます。 大々的に行った「お片付け&処分」でしたが、あと少しというところま…

60歳からのわがままタロットセラピー15「お片づけのCD DVD 書籍 番外編」②辞書と書棚整理

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 本を集めて配置した書棚とは、身体拡張の環境でもあるのだ。 (山本貴光「記憶のデザイン」P185) 核心を突いていると思います。 データだとこの感覚を味わう…

ドラマ「コントが始まる」〜ベーシックインカムがあれば解散しなかった?〜

日本には珍しいタイプの人生ドラマ。 「コントが始まる」(2021年4月17日〜6月19日) 日本テレビ 土曜夜10時 脚本/金子茂樹 出演/神木隆之介 菅田将暉 仲野太賀 有村架純 古川琴音 出演者が魅力的だったので、初回から楽しみに観た。 初回を観てすぐ、「お…

60歳からのわがままタロットセラピー15「お片づけのCD DVD 書籍 番外編」①

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= CD DVD に関してはその殆どを捨てたのではなく、圧縮収納することで「お片づけ&処分」を行いました。 前にも書きましたが、この作業のなかでゴミとして捨てた…

60歳からのわがままタロットセラピー14「お片づけの手紙と日記 番外編」〜残された手紙が名著になるとき〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= わざわざあえて「あとに残される」ことに大きな意味が発生する場合があります。 前にもすでに書きましたが、例えば作家や学者、著名人の手紙やメモ類などはぜ…

萩尾望都「一度きりの大泉の話」③〜私(たち)をつくっているものの正体〜

②で言及した「竹宮と増山」の増山さん。 「一度きりの大泉の話」 萩尾望都/河出書房新社 増山法恵。竹宮惠子の「変奏曲」シリーズの原作者である。 私が「ヴィレンツ物語」「変奏曲」に感動していた頃には、増山法恵の名前を見たことはなかった。今回のこの…

萩尾望都「一度きりの大泉の話」②〜嫉妬という感情を知らないその純粋さ〜

萩尾が苦しんだ出来事、それは大泉で起きた。 大泉に住んでいた時代のことはほとんど誰にもお話しせず、忘れてというか、封印していました。 しかし今回は、その当時の大泉のことを初めてお話ししようと思います。 と本の帯にある。 「一度きりの大泉の話」 …

萩尾望都「一度きりの大泉の話」①〜夢中になって読んだ〜

私も封印していた(何を封印していたかは③で→)。 「一度きりの大泉の話」萩尾望都/河出書房新社 タイトルを見ただけでは、いったい何について書かれているのか分からない。 この本の発売について全く情報を得ていなかった。もしかしたらどこかで目にしてい…

映画「名もなき生涯」〜頑迷な殉教の選択という哲学的命題〜地球が壊れないために〜

けっこう受け止め難かった。 「名もなき生涯」2019アメリカ・ドイツ 監督脚本/テレンス・マリック 映画評論家の町山智浩が称賛していたし、いわゆる有名なヒーローでもなんでもない人間の人生が描かれているということで、観たいなぁと思い、期待していた。…

60歳からのわがままタロットセラピー13「Bucket List」②〜見えてきたもの 夢〜やりたかったのにできなかったこと〜

60歳からのわがままタロットセラピー =やりのこさないために= =ご都合主義シニアのアジール= 老後にやろうとか言って若い時に先送りにしていたことがありませんか? さて、その老後がやってきた今、どうしますか?やりますか?やりませんか? 「60歳から…

「ヤマザキマリの世界逍遥録」「行った気になる世界遺産」〜旅エッセイを堪能する〜

今私の手元に2冊の「旅エッセイ」本がある。 「ヤマザキマリの世界逍遥録」KADOKAWA 「行った気になる世界遺産」鈴木亮平/ワニブックス 私はヤマザキマリの大ファンだ。 いつからそうなったのか定かでないのだが、彼女の視点と発信が気に入っていて、気づ…

清水眞砂子「日常を散策するⅠ Ⅱ Ⅲ」④〜ひとり居とわがままのすすめ〜自分でいるために〜ヒーローって?〜

いやなことをいやだと言えない社会は不健全だが、逆にそうできることは珍しいのかもしれない。 日常を散策するⅠ「本の虫ではないのだけれど」 日常を散策するⅡ「不器用な日々」 日常を散策するⅢ「あいまいさを引きうけて」 清水眞砂子/かもがわ出版 学生時…

清水眞砂子「日常を散策するⅠ Ⅱ Ⅲ」③〜ひとり居とわがままのすすめ〜自分でいるために〜

「成長の大部分はひとりでいる時に起こる」 E・L・カニグズバーグ(児童文学作家/アメリカ) 日常を散策するⅠ「本の虫ではないのだけれど」 日常を散策するⅡ「不器用な日々」 日常を散策するⅢ「あいまいさを引きうけて」 清水眞砂子/かもがわ出版 短大在職…

清水眞砂子「日常を散策するⅠ Ⅱ Ⅲ」②〜社会をみつめる〜「手づくりなんてクソくらえ」「夫婦別姓」

清水眞砂子のエッセイを読んでいると、20年前のエッセイなのに、まるで今のことかと錯覚する。 日常を散策するⅠ「本の虫ではないのだけれど」 日常を散策するⅡ「不器用な日々」 日常を散策するⅢ「あいまいさを引きうけて」 清水眞砂子/かもがわ出版 そして…