ねことんぼプロムナード

新しいルネサンスの小径

鈴木亮平のCMが妄想旅行に見えるとき

JR東海のCM。 鈴木亮平が奈良を訪れる。東大寺大仏殿や鹿とのふれあいなど、奈良の観光を満喫している映像が流れる。 世界遺産検定1級の鈴木亮平には、適任のCMだ。 ところが、息子がこんなことをつぶやいた。 「これって全部妄想じゃない?」 そうなのだ。…

「大谷翔平選手の笑顔」と「私の人生のまさか」

HatenaBlogの投稿では丁寧に書かれた論考も多くお見受けするので、ちょっとした思考や思いつきを書き留めるような場ではないと自分を縛るようにして、私自身の探求テーマへのアプローチ、思索を続けてきた。もちろん、これからも人生最後の日まで続けていく…

「カムカムエヴリバディ」② 罪悪感を背負って生きていた算太と雪衣〜秘密を語る③<老いの哲学 人生の回収⑧>

「カムカムエヴリバディ」 NHK2021年後期朝ドラ(2021年11月〜2022年4月) 脚本/藤本有紀 出演/上白石萌音 深津絵里 川栄李奈 オダギリジョー他 若い時に自分がしたこと、してしまったことをひどく後悔している2人がいる。 雪衣(岡田結実/多岐川裕美)…

「カムカムエヴリバディ」からの人生論〜名台詞を通して

「カムカムエヴリバディ」 NHK2021年後期朝ドラ(2021年11月〜2022年4月) 脚本/藤本有紀 出演/上白石萌音 深津絵里 川栄李奈 オダギリジョー他 このドラマけっこうコメディ入っているのに、どうして主題歌がこんなに悲しいメロディなんだろうと、ドラマの…

蔑むということ〜幼児語と猫なで声に頼る親切〜おんな子ども老人を見下す態度を支える意識

早稲田大学「デジタル時代のマーケティング総合講座」で、吉野家の常務取締役による不適切な発言があった。社会人向けの講座だそうで、3ヶ月半で385,000円。講義時間としては80時間だそうなので、1時間5,000円弱。全体としてはお安くないが、時間単位でみる…

2022年冬ドラマについて「となりのチカラ」「恋せぬふたり」他〜そうなのかぁイライラするのかぁ

「となりのチカラ」 テレビ朝日 2022年1月〜3月 脚本/遊川和彦 主演/松本潤 ここのところ記事を更新しておらず、「となりのチカラ」の記事が連続投稿となってしまったのが不甲斐ないのだが、いささか体調を崩しておりました、というのを言い訳のひとつにさ…

「となりのチカラ」ご近所付き合いの功罪とお節介〜あるいは、テレビドラマへの不寛容について

「となりのチカラ」 テレビ朝日 木曜よる9時(2022年1月〜3月) 脚本/遊川和彦 出演/松本潤 上戸彩 小沢征爾 清水尋也 浅野和之 風吹ジュン 松嶋菜々子 他 私が気に入って高く評価するテレビドラマ(ドラマに限らずあらゆるテレビ番組がそうなのだが)は、…

ドラマ「天国と地獄〜サイコなふたり〜」〜happier〜『世界は「使われなかった人生」であふれてる』③〜使われなかった人生は「あとのまつり」なのか「老年期の希望」なのか

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖 私が思うところの「ありえたかもしれない人生」が分かりやすく描かれていた直近(2022年2月現在)の日本のドラマは、「天国と地獄〜サイコな2人〜」ではないだろうか。TBS「日曜劇…

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』②〜ありえたかもしれない別の人生の自分を考えるための映画やテレビドラマ〜「老い」の哲学

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖社 ①では、この書物の冒頭部分を引用しながら、「使われなかった人生」「ありえたかもしれない人生」についてあれこれ考えてみた。 そもそも私は、この本を読んで期待外れ感を否めな…

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』①〜ありえたかもしれない別の人生の自分〜「老いの哲学」と「運命論」

『世界は「使われなかった人生」であふれてる』 沢木耕太郎著/暮しの手帖社 これは「暮しの手帖」に連載中の映画評論から三十編を選び、前後に映画にまつわるエッセイを配して一冊にしたものである。 (「あとがき」P285) 人生についての考察や、著者の本…

「ミステリと言う勿れ」〜癒やしの論理と社会性〜ついでながら「老いの哲学 人生回収⑦」の補足として〜

興味深いドラマ。久しぶりに民放テレビドラマを取り上げる。 もう終わっちゃうの?続きが観たい!と思わせてくれる民放のドラマはどのくらぶりだろう。 「ミステリと言う勿れ」フジテレビ 月曜日夜9時 脚本/相沢友子 原作コミック/田村由美 出演/菅田将暉…

人生の回収⑦〜タロットカード「No20審判」〜思い出と人生の精算〜「老い」の哲学〈+α〉=60歳からのわがままタロットセラピー19=

さて、人生回収(総括 統合)についてここまで随想してきた私はこう思った。 たいていのネガティブ記憶は「相手のせいにしちゃおう」「あの人がいけなかったんだと解釈しよう」と。私の場合とくに、本音と建前というものを上手に使い分けることができない性…

「おかえりモネ」〜罪悪感の罠 秘密を語る②〜人生の回収⑥〜「老い」の哲学〈+α〉〜「カップ6」「No15 悪魔」「ワンド9」〜

NHK朝ドラ「おかえりモネ」(2021年前期) 脚本/安達奈緒子 出演/清原果耶 蒔田彩珠 坂口健太郎 内野聖陽 鈴木京香 他 「第21週(101話〜105話)胸に秘めた思い」では、前の記事で紹介した70歳の女性相談者さん(医師からすれば患者さん)と似通った打ち明…

罪悪感の罠 秘密を語る①〜人生の回収⑤〜「老い」の哲学〈+α〉タロットカード「カップ6」

河合隼雄の『「老いる」とはどういうことか』という著書のなかに、「秘密の功罪」というタイトルのコラムがある。とても興味深いので、長くなるが引用する。 河合はまず、名古屋で精神科を開業している大橋一恵という医師が、老年期について論じているなかの…

2021年の収穫〜「楽しい」を選択するとき〜能力と必要に応じて

2021年。 すでに risakoyu.hatenablog.com この記事で振り返りましたが、別の視点で振り返っておこうと思いました。 昨年に引き続きコロナパンデミックのなかでの一年でした。この2年の間、季節の移り変わりや年月の経過がうまく体感できていないように思い…

人生の回収④〜タロットカード「カップ6」〜秘密は過去に存在している〜「老い」の哲学〈+α〉

「秘密」というのはどこに存在しているかというと「過去」である。すなわち「思い出」「記憶」のなかだ。 「秘密」などと言うといささか大げさに聞こえるので、単に「思い出」と言えばそれで済むかもしれない。 『「老いの哲学(3)」人生の終わりの厄介な恋…

人生の回収 番外編〜このシンクロニシティを読み解けない〜知人の出世とドラクエ〜「老い」の哲学〈+α〉

『「老い」の哲学〈+α〉人生の回収』を書いていたら、なんともどう解釈したらよいのか分からない出来事にぶち当たってしまった。 これはいったいなんなんだろう? 具体的に書くことはできない。なぜならあまりにもリアルで多くの日本人が知り得ているであろ…

「おかえりモネ」で利他を考えてみた〜おまけにすこしばかりの恋愛違和妄想も〜

「おかえりモネ」NHK朝ドラ 2021年前期 脚本/安達奈緒子 出演/清原果耶 蒔田彩珠 坂口健太郎 内野聖陽 鈴木京香 他 モネこと永浦百音(ももね/清原果耶)は、最終週で気になるセリフをつぶやいた。 「救われた」と。 そのシーンは、モネとその恋人である…

コロナパンデミックの世界で大谷翔平に救われた〜加えて 藤井竜王 新庄ビッグボス〜2021年 今年を振り返る〜

今年を振り返るにはまだ少し早いが、大谷翔平がMVPを受賞したこともあるので、さっそく振り返ってみた。 え?大谷?MVP?いやいや関係ないでしょう、と思われるかもしれませんが、やはり「今年のポジティブは大谷だ」と感じているので。 今年の私は、5月中頃…

ヤマザキマリファンの私が心痛すること〜「老い」の哲学〈+α〉人生の回収③〜

「人生の回収②」のテキストで「今の私をつくっている栄養素を知覚することは、楽しいこともあれば、苦痛もある」と書いた。 その「苦痛」である。 そこは実は見たくないところであり、できれば焼却したいのだが、それらがなくなることは決してない。ゆえに向…

「挑発する少女小説/斎藤美奈子」〜人生の回収②〜「老い」の哲学〈+α〉=60歳からのわがままタロットセラピー19=

「挑発する少女小説」 斎藤美奈子著 河出新書 家庭小説(少女小説)とはつまり、宗教教育や家政教育を含めて、よき家庭婦人を育てるための良妻賢母の製造装置だったわけです。 (「挑発する少女小説」P4) あ、そうだったんですね。なるほど。 でも私は物語…

人生の回収①〜私の人生の伏線がここにあった〜「老い」の哲学〈+α〉=60歳からのわがままタロットセラピー19=

テレビドラマには、サスペンスではなくてもストーリー展開のなかで「伏線」というものがある。あとから「ああ、あれはこのことだったのか」「あのときのあれでこの人は今こうなのか」と合点がいったりする。 ときに、伏線を覚えていなかったり、見逃していた…

「老い」の哲学(3)人生の終わりの厄介な恋愛秘話〜思い出カード「カップ6」=60歳からのわがままタロットセラピー19=

60代、70代、80代……ともなりますと、人生の最後が否が応でも見えてくるのは誰の心にも共通していることでしょう。 だからなのか、それともさまざま引退して時間に余裕ができたからなのか、過去のことを思い出す回数が増えるようです。特に恋愛話はややこしい…

「老い」の哲学(2)この老人は誰?〜隠者の孤独と自由=60歳からのわがままタロットセラピー19=

さて、タロットカードで老人を象徴するのはどのカードでしょうか。 No5「神官」も決して若い人物ではありませんが、明らかに老齢な人物はNo9「隠者」です。「隠者」は「俗世間をはなれて洞窟にこもり、なにやら熱心に探究を続ける人物」というイメージです。…

「老い」の哲学(1)〜自分が老人だと気づく瞬間〜塔をうつ稲妻は青天の霹靂〜我慢より我儘=60歳からのわがままタロットセラピー19=

老いは突然やってくる? そのように感じる人は多いのではないでしょうか? 生まれたときから徐々に老化しているのに、そしてある年齢を過ぎればもう若くはないとどこかで感じているのに、鏡だって毎日見ているのに、どういうわけか、ある日突然やってきて驚…

「らしさ」の哲学(9)〜そもそも「優秀」ってなんだ?〜

「努力は報われる」に違和感を覚えたことから始まった『「らしさ」の哲学』。 もうひとつここで、ここ数年でとても気にかかっているワードがある。 「優秀な人」「優秀な人材」だ。 そもそも「人材」という極めて資本主義的ワードにも嫌悪するのだが、ここで…

「らしさ」の哲学(8)〜タロットカードとコナトゥス②〜持って生まれたあなたのカード〜

人間には「本来の自分であろうとする力」があり、本来の自分とは別のことをさせられているときには「本来の自分に戻ろうとする力」が働く 、ということをスピノザ哲学から考察してきた。 「らしさ」について、『「らしさ」の哲学(1)〜(6)』を通してあれ…

「らしさ」の哲学(7)〜タロットカードとコナトゥス①〜No11「力」カード〜

私はタロット占い師なので、ここでタロットカードから見た「らしさ」について、稚拙ながら書いておきたいと思います。 タロットカードは全部で78枚。大アルカナカード22枚、小アルカナカード56枚。 小アルカナカードは、4組のスートからなっていて、その構成…

「らしさ」の哲学(6)〜スピノザのコナトゥス⑤〜バシャールのワクワク〜コジコジはコジコジだよ〜

「引き寄せたいものを遠ざけるのをやめる方法」についてナオキマンが尋ねると、 本当の自分と合致していない波動にしがみつくのをやめればいいのです。 (「バシャール×ナオキマンショー」P267) とバシャールは答えている。 これは「コナトゥス」のことでは…

「らしさ」の哲学(5)〜スピノザのコナトゥス④〜「らしさ」の総括分類と「悪魔カード」〜

ここまで見てきた「らしさ」の二極性。 そしてそこには、その中間点もあるということが分かりました。 「〇〇らしさ」とは ①学者たちが忌避する外側からの圧力、強制、レッテル。 ②周囲の目、世間体を気にしすぎることによる自己喪失。 ③本当の自分 ありのま…