ねことんぼプロムナード

タロット占い師のetc

2018-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「1日3時間しか働かない国」~理想郷が語り継がれる意味~楽園追放の呪縛~

「誰もが幸せになる 1日3時間しか働かない国」 シルヴァーノ・アゴスティ著 マガジンハウス 小説です。 ルネサンス時代、トーマス・モアの「ユートピア」という小説がありましたが、これは社会批判の目的で書かれた色合いが濃く、のちにモアは処刑されます…

「いま 世界の哲学者が 考えていること」~哲学(者)とは?~宗教は復活する?~

「いま 世界の哲学者が 考えていること」 岡本雄一朗著/ダイヤモンド社 という本があります。 この本では、古代から哲学がになってきたこと、そして現在の世界はどのような思想的状態にあるのかを、主要な思想家とその思想を紹介しながら示しています。 「…

テレビドラマ「スーツ」からみえる人材流出~人材探しのCM~履歴書と年齢を考える~優秀ってなんだ~

流れてくるととても気分が悪くなる人材探し、人材募集のCMがあります。ちょっと検索してみたところ、同様の感想を持つ人たちが意外といることを知りました。 「いい人がいない」とか「優秀な人」とか「キラッキラ」とか「有望な」とか。 これはどちらへ向…

沢田研二ジュリーのコンサート~廃虚の鳩~譲れない点は誰にでもある~

ジュリーこと沢田研二が、公演をドタキャンしたという報道がありました。 10月16日(2018年)の毎日新聞夕刊で、ちょうどジュリーのコンサートをほめたたえる記事を読んだばかりだったので、え?と焦りました。 つまり、病気?倒れた?え~、最近は「バイバイ…

野党は批判ばかり~これはヤバイ~

BS-TBS「報道1930」2018年10月17日放送。 立憲民主党の枝野代表が出演するというので、チャンネルを合わせました。 司会の松原耕二の質問は、他の報道番組よりはいつも手厳しいので嫌いではないが、野党への質問としては、いわゆる現在の報道通念の域を…

「傷つくことだけ上手になって」って本が昔ありました~上手に傷つこう~

つかこうへい、でしたね。 学生のころ、新宿紀伊國屋ホールへ、つかこうへいの演劇をよく観に行きました。 風間杜夫、平田満、石丸 謙二郎が舞台に立っていました。 「傷つく」って何なんだろう、とあらためて思ってみました。 「傷つく」ということは「傷つ…

「コジコジ」第4話~体が死んでも たましいは生きているよ~

コジコジ第4話「メルヘンの国の悪者達」 コジコジと次郎君の会話 「ブヒブヒたちはそろそろ死んだかなあ まだ生きてるかなあ」 「コジコジ よく平気でそんな事が言えるなァ…」 「なんで?次郎君は死んだかどうか 知りたくないの?」 「だって一応クラスメイ…

「表参道のレセブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」若林正恭~飼い犬と野良犬のサルサ~つくられた価値観と自由~

「表参道のレセブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」 若林正恭/KADOKAWA 第3回斎藤茂太賞受賞 新しい旅文学の誕生を感じた。 と、帯にあります。審査員の椎名誠の推薦文です。 私もまったく同じ感想を持ちました。「ruta1」を読んだあと、いいあなぁこのエッセ…

ひとり「ぼっち」?孤高?

「ひとりぼっち」のことを「ぼっち」と言うらしい。特に大学で。 「孤高」とか「孤独」というのとはどうやら違うようです。 ちなみに。 「孤独」身よりなどがいなくて、ひとりであること。 「孤高」ひとり超然として高い理想と志を保つこと。 「一匹狼」仲間…

貴乃花親方のこと~いいんだ、これで~

今年は、驚くべきことが本当に多いですね。 自然災害は毎年毎年、想定外を更新していきますが、 今年は、「え?」とか「え~」と思考停止したり、叫んでしまうような著名人の死や引退が多い、と私は感じています。 こちらのサイトでも書きましたが、さくらも…

「友だち幻想」~みんなとなんか仲良くできません~友だちという呪縛~同質性からの脱却~

「友だち幻想」 菅野仁/ちくまプリマー新書 ここで言う「幻想」とはすなわち「世間的に言われている常識」のことです。 この本の帯には 「みんな仲良く」という重圧に苦しんでいる人へ。 と書いてあります。 著者は言います。「みんなと仲良くなどできるな…