ねことんぼプロムナード

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清水尋也さん、なにやってんですかっ!〜どうしてこんなにがっかりしているのかというと…

 いや、ファンとか、推しとか、そういうわけじゃないのですが、

 今日はどうしてもこれを書かずにはいられません。

 

 俳優の清水尋也が逮捕されました。

俳優の清水尋也容疑者 麻薬取締法違反の疑いで逮捕 容疑認める

映画やドラマに出演している俳優の清水尋也容疑者(26)が東京都内の自宅で大麻の成分を含む植物片を所持したとして、麻薬取締法違反の疑いで警視庁に逮捕されました。調べに対し容疑を認めているということです。

逮捕されたのは、東京 杉並区の俳優、清水尋也容疑者(26)です。

警視庁によりますと、ことし7月、杉並区の自宅で大麻の成分を含む植物片を所持したとして麻薬取締法違反の疑いが持たれています。

また同居していた20代の女の容疑者も、麻薬取締法違反の疑いで逮捕されました。

ことしに入って大麻を使用しているのではないかという情報が寄せられ、警視庁が捜査を進めていました。

3日朝早く自宅を捜索したところ、テーブルの上に乾燥大麻のような植物片が袋に入った状態で置かれていたほか、巻紙なども見つかったということです。

警視庁は押収された植物片の鑑定を進めていますが、大麻だった場合、数日分の使用量に相当するとみられるということです。
警視庁が入手ルートなどを詳しく調べています。

調べに対し、2人は「大麻を持っていたことは間違いありません」などと、いずれも容疑を認めているということです。

事務所のホームページなどによりますと、清水容疑者は東京都出身の26歳で2012年に映画「震動」でデビューしました。

その後「東京リベンジャーズ」シリーズなど多くの映画やドラマに出演しています。

(NHK NEWS 2025年9月3日 18時45分)

 

 私は、ここ数年のブログで、事件や政治についての感想を述べることは(まずほとんど)していません。あまりにいろんなことがありすぎだし、お笑い芸人の「せやろがいおじさん」の「YouTube時事ネタ」配信で満足しているからです。

 せやろがいおじさんの時事ネタ動画は、とても丁寧につくられていて、しかもおそらくとても勉強なさっていると思います。概念を言語化してくださるので、感心しています&勉強になります。心理学、人類学、政治学、経済学、医学、さまざまな分野に用語ってありますけど、そういった「概念」って大事なんですよね。

 こうやって話してくださって、ありがたいです。納得度が高い。しかもお笑い、なんですよ、基本は。すなわちスタンダップコメディーですね。

 

 そんななかで、江藤元農林大臣の「米は買ったことがない 売るほどある」発言のとき、今回ばかりはちょっと言わせてください、と書きました。

 そのとき以来です(もちろん、ジャニーズ、フジテレビ問題については書きました)。

 

 どうして清水尋也について書かずにはいられないのか、と言いますと、「海に眠るダイヤモンド」がいちばん大きな理由です。

 もう、なんなんですか!!

 再放送を楽しみに待っていたのです。「海に眠るダイヤモンド」のSNSをフォローしたままにして、再放送のお知らせをしっかり受け取ろうと準備万端にしていたのです。

 これでは、しばらく私の思いは叶いませんよね。もうほんとにがっくりです。

 

 清水尋也は、主人公・鉄平(神木隆之介)の親友・賢将の役で、とても重要で、そしてものすご〜くいい役だったのです。

 鉄平と離れなければならない、あの夜の踏切でのシーンも、ほんと切なくて。すばらしく演じていました。鉄平のことをずっと思いやりつつ、彼の秘密を誰にも最後まで明かさずに生き、そして人生の最後、亡くなったあとの遺品に鉄平の日記があって、そこに「朝子さんに渡してほしい」というメモを残した賢将。それを見つけた息子(滝藤賢一)が、朝子に渡すんですけどね(結局、そこからこのドラマははじまるわけです)。

 清水尋也はこの賢将を、淡々と力強く演じきっていました。

 ゆえに、私のなかでの清水尋也への評価はバク上がりでした。

 

 そして、今シーズン(2025年夏ドラマ)、「19番目のカルテ」にも、医師の役で出演していました。この役も適役でした。主演の松本潤、共演の小芝風花との掛け合いも息があっていた。うるさくない、静かな雰囲気の秀作ドラマ。

 次回(2025年9月7日)が最終話。どうするんだろう、と思っていたら、出演シーンを削除して放送する、とのTBS発表。ものすごく出演シーンが多いわけではないので、可能かぁ。

 でも、もったいない。

 

 清水尋也は、まだ25歳。「海に眠るダイヤモン」のときに、その年令の若さに驚いたのを覚えています。同級生役の神木隆之介、杉咲花、土屋太鳳という若手ベテラン俳優たちに引けを取っていなかったのです。堂々たる演じっぷりでした。

 さまざまな役がこなせる天才なのでしょう。それだけに本当になんてバカなことをしたんでしょうね。

「となりのチカラ」のときも、「おかえりモネ」のときも、いい役もらってしっかり演じていました。期待を裏切らない。

 

 そこで私は思ったのです。作品とその後の俳優の事件は無関係にしてほしい、と。

 歌手が薬物で逮捕されたとき、CDがいっせいに店頭からなくなる、という情景を当たり前のように受け入れていましたが、それも、最近では、それって違うよね、という声もあがっている。

 CMは放送中止で当然だと思います。現在進行中であり、なおかつ、イメージというものがある。時間経過で許されるときがきても、CMは難しいと言わざるを得ない。

 でも、過去のドラマはどうでしょう。「海に眠るダイヤモンド」再放送してください。お願いします。すぐには無理でも。

 BS TBSの一挙放送、これを楽しみに待っていたのです。

 あ、ってことは、「19番目のカルテ」の再放送もしばらくはない、ということか。配信のほうは大丈夫なのかな?

 

 出演作品とその俳優自身の不祥事は、分けて考えていいのでは、と「海に眠るダイヤモンド」ファンとして思った次第です。もちろん、その不祥事の程度、内容にもよりますが、出演作品に罪はない、と言わせていただきたい。

 

 ここまでは、俳優を擁護する立場から発言させてもらいました。

 ここからは、俳優本人以外の立場から。

 

 どうしてこうなるって分かっていて、そんなことしてしまうのでしょう。こんなに売れっ子で、仕事も順調なのに、薬に手を出す理由は何でしょう?

 もし、薬の力を借りないと演技ができないのなら、それは才能がないということだから、俳優をやめたほうがいいです。

 事務所、あるいは、制作側(テレビ局など)が、定期的に薬物検査を実施することはできないのかな。感染症のときにみたいに。少なくとも、ドラマの場合なら初回撮影直前などに。

 ものすごく迷惑です。

 テレビ局、制作スタッフ、共演者、そしてなにより視聴者に。

 ドラマや映画は、心を込めてつくられている(そうじゃないものもあるかもしれないが)。そしてそれを観た人々は、感動したり、納得したり、感化されたり、励まされたり、楽しい気持ちになったりします。そしてときにそれは、世の中を変える力にもなったりするのです。

 誠実であってほしい。

 

 この秋からはじまる朝ドラ「ばけばけ」にも出演予定だったのですね。

 返す返すも残念、落胆、憤慨です。

リナ 朝子 鉄平 百合子 賢将
「海に眠るダイヤモンド」 ©2024kinirobotti