ねことんぼプロムナード

タロット占い師の神秘と現実

2022年4〜6月ドラマ〜配役と演出の違和感〜こんなに下手だった?

 例によって例のごとく、私が楽しんだドラマは視聴率順位のトップ10に入っていない。いや「マイファミリー」と「元彼の遺言状」は入っていた。どちらも最終回へ向かって視聴率が上がっていった。

 

 2022年4〜6月のドラマ、私が視聴したのは以下である。

「元彼の遺言状」フジテレビ月曜夜9時 出演/綾瀬はるか 大泉洋

「ソロ活女子のススメ2」テレビ東京水曜深夜1時 出演/江口のりこ

インビジブル」TBS金曜夜10時 出演/柴咲コウ 高橋一生

「家政夫のミタゾノ」テレビ朝日金曜夜11時15分 出演/松岡昌宏

「パンドラの果実」日本テレビ土曜夜10時 出演/岸井ゆきの ディーン・フジオカ

「妖怪シェアハウス2」テレビ朝日土曜夜11時 出演/小芝風花

「マイファミリー」TBS日曜夜9時 出演/二宮和也 多部未華子

「今度生まれたら」NHKBSプレミアム 出演/松坂慶子 風間杜夫 平田満

 

「ソロ活女子のススメ2」は、録画しているのだが、まだ観ていない。シーズン1は全12話だったが、シーズン2は全8話。シーズン1はとっても面白かった。おひとりさまの情報収集もできるし、なにしろなんとなく癒やされるドラマ。シーズン2は時間を見つけてこれからゆったりと観ようと思っている。

 

 2022年4〜6月期のドラマでは、配役について疑問に感じるものが目についた(私が視聴したドラマに限る)。

 

インビジブルは、柴咲コウが犯罪者側で高橋一生が刑事。犯罪者といっても、ドラマ中では犯罪コーディネーターと呼んでいたが、アメリカのドラマで言えば「ブラック・リスト」のレディントンのような立場。警察(FBI)に情報を渡して凶悪犯逮捕に協力する凶悪犯。

「ブラック・リスト」に見慣れているせいか、どうも物足りない感じが否めない。そんな気持ちのなかで、どうすればもっと面白くなるのかな、などと素人が余計なお世話を思いつつ視聴は続けた。そして、高橋一生柴咲コウが役を交代すればよかったのではないか、と思った。ストーリー的には、犯罪コーディネーターを操っていたサイコパスな警察上層部の人間が暴かれる、というクライマックスで面白い展開ではあったのだが、やはりどうも冴えない感じのまま終わった。

 

「パンドラの果実」は、原作小説のとおりに(読んではいないのだが、タイトルから推測するに)、岸井ゆきのが演じる天才博士の活躍のほうを中心に描いたほうがよかったように思う。最先端科学に関連する犯罪だからなのか、事件の真相にたどり着く過程があまり丁寧に描かれておらず、けっこう唐突に解決していく。普通の優秀な刑事(ユースケ・サンタマリア)の普通の優秀な捜査の絡みがほとんど鳴りを潜めていて、なんのためにわざわざスカウトしたのか……もったいない。原作ではどうなっているのだろう(調べておらずすみません)。シーズン2はHuluで配信が始まっている。視聴予定。

 

インビジブル」と「元彼の遺言状」では、主演の俳優柴咲コウ綾瀬はるかの演技がなんとなくいつものようには上手に見えなかった。

 柴咲コウについては既述したとおり、役柄とそれに伴う演出に問題があるように思う。

「元彼の遺言状」綾瀬はるかについては、この物語自体と演出に難があるのかもしれない。2つの小説を合体させているからなのか。その合体の仕方なのか。ドラマに拍車がかかるのが遅かったので、推理が面白いだけにもったいないように思った。大泉洋が演じる相棒の秘密の提示が最初にあって、その謎解きと解決を最後(9話10話)にもってきているので、それはそれで致し方ないのかもしれないが。それにしても、1話2話がお粗末な出来具合と言わざるを得ない。観るのをやめようかと思ったほどだ。加えて、綾瀬のツンケンしてばかりの(そういう人物像なのだが)演技はもう少しどうにかならなかったのかな、と思う。物語をつないでいく毎週の一話完結の謎解きは、とても面白かった(視聴をやめないでよかった)。最終話(11話)も一話完結の推理ドラマになっており、これもとても面白かった。このスタイルでシーズン2を望む。

 

 さて、柴咲コウ綾瀬はるかも演技が下手くそになった?と思ってしまったほどだった。加えて「マイファミリー」の多部未華子の演技もいまひとつだった、と私は感じた。こんなに下手だったっけ?と過去を振り返ったりしてしまった。みなさん年齢を重ねて役柄にも変化があるからなのか、若さがカバーしていただけで実はもともとそうだったのか……。

 

「マイファミリー」は日曜劇場でここ1〜2年の間に放送された「テセウスの船」「天国と地獄〜サイコな2人」と同質の犯人探しのサスペンス。日本テレビの「あなたの番です」的な突拍子もない犯罪推理ドラマの部類だ。ということで、視聴率は最終話へ向けてあがっていき、最終話は朝ドラを除いて1位になっている。

 確かに犯人が誰なのか、それだけが気になって観てしまう。私の場合は「あなたの番です」以来このタイプの一話完結でない推理ものを面白がって視聴できている。

 刑事ドラマも一話完結が多い。さまざまな事件を取り扱うので当たり前といえば当たり前なのだが、一話完結のほうが観やすいという視聴者が多かったのも事実だと思う。出演している俳優自身も、ずい分前になるが、番組宣伝のなかでそのようなことを言っていたと記憶している。連続して観なければならない面倒と1話で解決しない焦れったさのようなものが、一話完結を求める理由だったように思う。

 が、2022年2〜4月までWOWOWで放送されていた「邪心の天秤」も、1話では解決しない刑事ドラマだったが、興味深く視聴した。

「あなたの番です」系は、その内容に何か深い意義のようものは無いのだが、犯人探しをしを単純に楽しめる。正直なところ、けっこうハマる。

 

「家政夫のミタゾノ」は、これはこれでいいのかな。それこそ単純に楽しめれば。ただちょっと、不必要かなと思われる役もある。

 

「今度生まれたら」は、老齢期のあれこれを内館牧子が描いている。私がこちらで執筆している「老いの哲学」「らしさの哲学」の参考になると思い視聴した。そして、私の感想は、へぇ、こういう結末になるのかぁ、である。結局それぞれが自分の「わがまま」を選択していくことになる、という点では私が探求している「60歳からのわがままタロットセラピー」と相通ずるものがあったように思うが…。このドラマについては、もう少し詳しくあとで書く予定。

 

「妖怪シェアハウス〜帰ってきたん怪〜」は、シーズン1に劣らず面白い。

 このドラマは、実はけっこう社会派だ。面白おかしく現代社会の問題点をあぶり出す社会派コメディー。加えて小芝風花をはじめ、妖怪たちの配役もぴったりはまっている。実力派女優男優の面々が、怪演名演で物語を盛り上げる。

 こういった良質のドラマがなぜナイトドラマなのか。いわゆるゴールデンタイムで放送しない(できない)のはなぜなのか。ハリウッドに持っていけると私は思っているのだが。

 映画「妖怪シェアハウス―白馬の王子様じゃないん怪―」が6月17日から公(怪)開されている。

 

 今期は、ドラマの内容ではなく、その器的側面から簡単に批評、考察してみた。

 役と演出の違和感が、全般的な焦点になったように思う。

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