ねことんぼプロムナード

新しいルネサンスの小径

「G線上のあなたと私」第9話〜たまった不満と理想的な人々〜

やっぱりたまってたんだね。

 

「G線上のあなたと私」TBS火曜夜10時

波瑠/松下由樹中川大志

 

ものすごく感動したエピソードではない。

刺激を求めている視聴者からすれば、なんとも温い也映子(波瑠)と理人(中川大志)の恋愛関係か、といったところだろう。

当人同士の年の差の戸惑い、思い込み的ひがみと、ある種の無神経さがあいまって視聴者目線ではじれったいばかり。

それになんだか周りの人もいい人ばかり。理人にふられた清水(小西はる)も、すんなりしていたりする。

言ってみれば、理想的人間関係。

 

いや、批判しているのではない。

いわゆるドラマ的展開だと、清水のネガティブな心や行為が描かれる。二人の邪魔をするとか。それが観たいという視聴者も多いだろうし、そういった激しく陰湿な表現のほうが視聴率が上がる。実際のところ、このドラマの視聴率は6〜7%あたりを低迷しているようだ。

攻撃性がある、表面的刺激が強い、画像も音もガチャガチャうるさいほうが、日本的でうけるのだろう。

 

静かに進行するドラマが、本当に成熟したドラマなのかもしれない。欧米のドラマがそうだし、WOWOWオリジナルドラマもそちら側だ。

 

さて、主役をくっているとも言われている松下由樹演ずる主婦・幸恵。今話は、やっぱり……だった。

夫(小木博明)への違和感はまだ拭えていなかった。その伏線は、前話の3人のコンサートで描かれていた。幸恵は、義母と娘への感謝の言葉を披露したが、夫への言葉は飲み込んだ。

そして、家出。

ひとりになって自由を満喫しようとする。

屋台で楽しそうにお酒を飲む幸恵の夜。

さて最終話、3人のThis Is Usの行方は……

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「G線上のあなたと私/幸恵」 @kinirobotti