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「大草原の小さな家」NHKBSで刷新版再放送はじまったけど~海外ドラマの吹き替え、どう思います?~

 「大草原の小さな家

大好きなドラマでした。本も買いました。わざわざアメリカでも買いました。それほど大好きでした。

 

アメリカNBCTVドラマ 1974年~1982年 全9シーズン

原作/ローラ・インガルス・ワイルダー

出演/メリッサ・ギルバート マイケル・ランドン カレン・グラッスル  

   メリッサ・スー・アンダーソン キャサリン・マグレガー 

   アリソン・アーングリン他

 

アメリカのフィラデルフィアやカナダのオンタリオなどにアーミッシュと呼ばれる人たちがいます。移民当時の生活様式で暮らしています。彼らの生活ぶりを初めて見たとき、「あ、大草原の小さな家だ」と感激しました。アーミッシュの生活は、映画やドラマでも見ることができます。私が見たことがあるのは、映画「刑事ジョン・ブック 目撃者」、TVドラマ「コールドケース(シーズン5第3話「儀式」)」。映画「ヴィレッジ」もその類いのようですが、この村の意味合いと位置づけには特別なものがあるので、暮らしぶりはアーミッシュですが、純粋にはちょっと違うのかな、と私は思っています。

 

CSチャンネルでも、「大草原の小さな家」をひっきりなしに放送している時期がありました。観たいテレビ番組がないときは(とくに最近の地上波はそんなときばかりです)、そこにチャンネルを合わせるとそれなりに楽しめました。

そして、FOXクラシックのチャンネルがなくなり、「大草原の小さな家」も頻繁には見かけなくなったなぁ、と思っていましたところ、2019年6月から、なんと、NHKBSプレミアムで吹き替え刷新版の放送が始まりました(4Kでは4月から)。

大草原の小さな家」、もちろん私はDVDを持っています。DVDでもCS放送でも、吹き替え音声の劣化から、日本語吹き替えを選択しても、ところどころ英語のセリフになっていました。それもあってなのか、吹き替え刷新版と相成った、ということなのでしょう。

土曜日朝ドラ一週間一挙再放送の前に「ダウントン・アビー」でも観ようかとチャンネルをBSプレミアムに合わせたところ、「大草原の小さな家」が放送されていました。いつの間にか「ダウントン・アビー」は終わっていました。毎回楽しみに観ていたわけではないので、それはそれで構わないのですが、「大草原の小さな家」ですよ、喜んで耳目を傾けました。

ところが、何と言いますか、……初めて観る視聴者には全く違和感はないかもしれませんが、私にはもう、違和感ありまくりで……。

当時の吹き替えがいかにこのドラマにぴったり合っていたか、を思い知ったのでした。

とうさんは柴田侊彦、かあさんは日色ともゑ 。ローラとメアリーの吹き替えは、確か子役で、ローラたちと共に成長していく関係だったと思います。子供らしさが出ていてとてもよかったと思います。柴田侊彦、日色ともゑ の吹き替えもとても自然で、そのうえ実際の俳優の声ともそれほどかけ離れていませんでした。原語で見ても、吹き替えで見ても、ぜんぜんOKでした。

 

最近の声優の特徴、流行りなのでしょうか、叫ぶようにセリフを言うのは。海外のドラマ(おもにアメリカですが)を観ますと、俳優たちはぼそぼそと喋っています。街角でインタビューされている一般市民とたいして変わらないように聞こえます。もちろん、シーンによっては怒ったり、叫んだりもします。

以前、デイブ・スペクターが、日本の俳優はいつも怒鳴っている、と言っていました。なんでそんな風に聞こえるのかな、と首を傾げましたがおそらくそれは、舞台での演技なのでしょう、と思い至りました。私たち日本人は、演技が上手いとか演技派と言うとき、あの大袈裟な舞台の演技を思い浮かべるのかもしれません。私自身、そう思っていた時期が確かにありました。

私の勝手な感想ですが、はっきりと大きな声で喋るのはニュースキャスターとかレポーターなのではないか、とCNNなどを観ていると思います。

 

そんななかでも、吹き替えが画面の俳優たちとほぼ適合しているものがあります。こればかりは好みの問題もあるのですが、私の場合は「クリミナル・マインド」がそうです。原語で観ることも多いですが、吹き替えで観てもあまり違和感がありません(主要メンバーは)。特にホッチナー役の森田順平がうまかった。「グッド・ドクター」「ブラック・リスト」は、先日久々に吹き替え版を観たところ、ちょっと、いや、かなり「ダメ」でした。もう吹き替え版では観れない感じです。

 

さて、「大草原の小さな家 吹き替え刷新版」です。

これ、私、「ダメ」です。わたしにとっては「ひどい」です。

とうさんも、かあさんも、ローラも、メアリーも、その他ウォルナットグローブの住民たちも。

以前の吹き替えにどっぷり慣れている、ということもあるかもしれません、もちろん。自己弁護するわけではありませんが、それでもそれでも、です。なんかこう、はきはきしすぎているのです(もしかしたらそれは良いことなのかもしれませんが)。

ということで、我慢して観るか、英語で観るか、です。

 

なんだかんだと言っても、海外ドラマも映画も、原語で観るのが正解です。

というのも、声が合ってる合ってないとか、演技がどうのこうのに加えまして、字幕を読んでいて、どうしてこんな訳なの?と思うシーンにしばしば出くわすからです。わざと日本ぽくしている努力のたまものなのでしょうが、直訳でいいのに、と思うことも。そう思いますと、英語そのままで理解したほうがいいように思います。

私の耳はいいときで半分くらいしか理解できていないと思うので、これから鍛えます。それでも気づいたら、字幕を全く見ていないこともあります。

専門用語が沢山出てくるものは、日本のドラマでもニュースでも聞き流していたりしますからね。あまり完璧主義にならないほうがいいのだ、と自分を慰めながら、海外ドラマ、映画を字幕版でこれからも観ていきます。