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お亡くなりになった小池一夫さんの言葉~「トラウマ」について~

小池一夫さんがお亡くなりになって、とても悲しかった。

小池一夫さんがどのような方なのかすら知らなかった。

ときどき、ツィッターにリツィートが回ってきて、すごくいいことつぶやく人だなぁ、と感じてきた。

最近とくに感慨深い言葉を次々に発信してくれていて、私もようやくフォローさせてもらった。どうやら入院中のようだった。

死が近いことを知って、力を振り絞って心の言葉を発信してくれていたのだろうか。

けれども、これから先もまだまだ小池さんの優しい言葉の数々を聞けると思っていたので、本当に悲しい。

 

4月17日に逝かれたということ。

このツィートは4月15日。

小池一夫@koikekazuo
以前、ある集まりで体験したことなのだが、男性がすごく大きな声ででおっさンくしゃみをした。そうしたら、一人の女性は「ちょっとー、びっくりするじゃないですか~」と笑ったのだが、気が付いたら、他の女性の一人が泣いている。「私を虐待していた父親と同じくしゃみなんです…」って。難しいね。

これは「トラウマ」が端的に現れていると思った。私にも覚えがあるからだ。

「自分を虐待していた父」というのだから、まさかの懐かしさゆえの涙ではないと思う。びっくりするじゃないですか、と笑い飛ばしながらちょっと咎める女性の近くで泣いている女性がいた。その繊細な状況を瞬時に感じとっているツィートだ。「以前」とあるので、ふと思い出したのだろうか。

 

父親でも母親でも、いわゆる毒親から受けた苦痛がある場合、彼らと似た特徴を持っている他人に恐れを感じたり、当時を思い出したりしてしまうということはある。ゆえに「トラウマ」と言うのではあるが。

 

以前、ある女性から、私の友人が彼女の母親に似ているというので好きではない、と言われたことがあった。気持ちは大いに分かる。致し方ない。

似ている人というのは往々にして、その似ている人と同じことしてくることが多い。同じような性質だから似てくるのか、もともと似ているから同じことをするのか、それも、こちらが警戒しているのでそうなってしまうのか。いずれかであり、また絡み合ってもいるのだろうと思う。

 

小池さん、優しい言葉の数々をツィッターに残してくださって

ありがとうございました。