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都市伝説復活〜ロシアとウクライナ〜帰国できなくなる?〜どの宇宙船を選ぶ?〜ノアの方舟?

 ロシアのウクライナ侵攻。

 21世紀にこんな分かりやすい悪事がまかり通るんだ、というか、ロシアは平気でこんなことするんだ、と驚いているわけだが、でも、同様のことは他のところでもすでに起こってきた、起こっているわけで、それを私たちは見過ごしてきたのだということに気づいて、さらに驚いているところでもある。

 

 日本が戦争に負けたときのあの焼け野原や人々の生活の困窮、戦中の封建的な息苦しさを映画やドラマで見聞きしてきた。戦争は二度と嫌だと、当時の人たちは強く思ったに違いなく、そして戦後生まれの私たちも、戦争の悲惨さを教育されてきたにもかかわらず、今また、戦争の影がウクライナだけではなく、アジアや日本にも静かに忍び寄って、いや、堂々と迫ってくるようなのが、人間の愚かさを最大限に表明しているようで、なんとも言いようがない。

 

 地球はどうなるんだろう。気候危機も進んでいて、戦争で滅びるのか、気候危機で滅びるのか、どちらにしても時間の問題なのかもしれない。

 いっそのこと「地球人、おまえら何やってんだ、全滅しろ」と、映画「地球が静止する日」みたいになったほうが宇宙のためなのかもしれない。

 

 私が学生のころ、地球に危機が迫ってきたら、宇宙船が助けに来る、迎えに来る、という噂がオカルト好きな人々の間では広まっていた。そして良い宇宙人と悪い宇宙人がいるから、乗り込む宇宙船を間違えないようにと言われていた。

 どうしよう、と私は大真面目に考えていた。

 心根の悪い人はきっと悪い宇宙人のほうに引き寄せられていくんだろうな、とか、悪人はきっと良い宇宙人の宇宙船にはシャットアウトされて乗り込めないんだろうな、とかいろいろ暇にまかせて考えていた。

 異星人というのは地球人よりもずっと高度な文明世界の人たちなので、そもそも悪人は異星人の前にいることすら恥ずかしくてできなくなる、というまことしやかな話もあった。

 

 そういう話を聞くと私の心にいつも浮かんでくるのは、政治家たちの顔だった。あの人たちは、もしかしたらいわゆる宇宙人の存在を知っていたり(特にアメリカ)、すでにコンタクトを取っていたりするかもしれない、あるいは、宇宙人たちから高度な知識や技術をこっそり教えてもらって大金を稼ごうとしているかもしれない、といったような空想をしたりもするが、そんなことを考えるような奴らは悪人に違いないから、本当だったら異星人たちと会えないし、助けてもらうことなどできないはずだ。異星人の前では、まるで神の御前のごとくに自動的に我が身を恥じ入るだろうから、悪事をし続けることはできないし、悪意を持ったまま異星人や善人たちといっしょにいることはできない。私はそう信じているのだ。だから、あの悪徳政治屋たちは一掃されるだろう、とある種の希望も持っている。

 

 じゃぁ宇宙船に乗り込むとき、どう選択する?

 私は、すでに乗り込んでいる面々を見て善良と思われる人たちが乗っているほうを選ぼうと思っている。

 とはいえ、自分が善良な人間でなければ選んでも乗れないわけだが。

 どのくらい善良ならいいのだろう、という問題もある。とりあえず、見慣れた政治屋のいる方は拒否するしかない。

 

 さて、COVID19パンデミックもあって、海外旅行はほぼストップ状態だった。それがいよいよ解禁されそうである(2022年6月時点)。

 今回のコロナパンデミックでも初期のころ、各国が封鎖されて帰国が困難になってしまった人たちもいた。

 話は戦争に戻るわけだが、コロナパンデミックの間に戦争まではじまってしまって、複数の原因で母国に帰れなくなることも決してフィクションではなくなってきた。

 コロナ的には、海外旅行に行っていいですよ、海外の観光客の皆さん日本に来てください、と明るく言ってはいるが、私はこういうときにいつもふと心を過る大学時代の友人Oがいる。私は外国が好きだったので、海外旅行や留学の話をよくOにしていたのだが、Oはこう言うのである。

「戦争がはじまると帰って来れなくなるから、外国へは行かない」と。

 Oの祖母がそう言い聞かせていたらしい。

 Oはとても美人な人で、男性にモテるタイプだったが、本人は身持ちの固い人だった。おしゃれにもあまり興味がない、と言っていた。そしておばあちゃんの代から引き継がれたカーディガンを大切に着ていた。とてもかわいらしい少し厚手のノルディックなカーディガンだった。

 

 そんなこんなで私のなかで都市伝説が復活している。

 地球は、「地球が静止する日」になるのか「宇宙船が迎えに来てくれる」のか。はたまた「ノアの方舟」なのか。

 いわゆる「ノアの方舟」だと、地球で災難をやり過ごして、ほぼほぼ原始時代から再スタートでしょう。それ嫌だな(そもそもそんな大役を仰せつかるほど私は有能でも純真でもないので、拒否する前にあり得ない選択肢なのだが)。私としては、異星人と別の平和な星に行きたい。もちろんそこにもさまざまレベルの違う問題はあるのだろうけれど。地球ほどネガティブな惑星を見たことがない、とバシャールも言っていたし。いろいろあっても地球よりは住み心地が良いのではないかと希望的観測をする。

 アトランティスが沈んだときも、そこから他の大陸へ逃げ延びた人たちがいたわけだけど、今回は地球規模の危機だから(戦争+気候危機)この星のなかに逃げ場がない。

 それでも小松左京の「復活の日」のように、少数の生き残った人々が、自ずと使命を託された人々となり、地球の希望の星になっていくことも十分に想像できる。が、もしサバイバルできたとしても、私はちょっとそのなかには入りたくない。

 ゆえに、私はお迎えのUFOに乗って別の星へ行きたいのである。お金や肉体のない星が希望。

 

 そういえば20代のころ、ヨーロッパへ行った帰りの飛行機、ロンドンからモスクワ経由で成田へ戻って来るヴァージン・アトランティックが、なかなか飛ばない。どうしたのかと思っていると、機長からのアナウンスがあって「モスクワのクルーと連絡が取れない」という。おまけに「I don't know why」とか言ってるし。私は咄嗟に思った。革命かなんかが起きたのか?と。「帰れなくなるかも」友人Oの言葉が脳裏を過る。

 本気で焦ったが、乗務員のストライキだったようで、結局モスクワに降りることなく、直行便に早変わりして東京へ戻ってくることになった。でも私の乗った便のクルーたちも超過勤務になったわけで、逆にストライキしたい気分だったんじゃないかなと思ったけど、とっても親切なCAの方々でした。

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