東日本大震災の津波で母が行方不明のままである万木(まき)家の父娘。娘はなかなか乗り越えられない。父は母、つまり妻の遺体をずっと探し続けている。
「監察医 朝顔」フジテレビ月曜夜9時
法医学者の朝顔(上野)と刑事の父(時任)。朝顔は、父の同僚刑事・桑原真也(風間)と結婚。
2011年から2019年までの物語。
朝顔の家族を描くファミリードラマと、遺体から事件を解決していく刑事ドラマがゆるやかに重なっている。
たいへん良質なドラマだった。
近頃少ない静かなドラマ。
私は、日本のドラマは海外に比べるとかなりレベルが低くなってしまったとここ数年思ってきた。実際、そう批評している文化人は多い。
このドラマは、ハリウッドにはつくれないな、と思う。
ハリウッドでも、家族の死や人生を淡々と描くドラマに「THIS IS US」があるが、もう少し派手だ。文化的背景も違うので、単純に比較はできないが。
「監察医 朝顔」は良質で上品なドラマだった。
それ以上でもそれ以下でもない、と言ったら称賛には聞こえないかもしれないが、高く評価しているのである。
ゆえに、これ以上書くことはない。
機会があればぜひ視聴を。
ファミリードラマと刑事ドラマがほどよく堪能できます。
難点を言えば、歌手によるテーマソングなるものがうるさい。これは、すべての日本のドラマに共通している。
最終話のオープニング。毎回、オープニング映像が変わる。これはよかった。