夜中2時すぎ。
ふと気づくと、NHK「ラジオ深夜便」からモーツァルトが流れていた。
なんだか懐かしい。
そういえば最近、モーツァルトを聴いていなかった。モーツァルトどころか、クラシックをじっくり聴いていない。
そういえば名曲アルバムってやってなぁ。けっこうよく遭遇していたけれど、今よりもNHKにチャンネルを合わせる時間が多かったのだろうか。
ちょっと調べてみたところ、今でもやってるんだ……遭遇したことがない。
アンカーの女性アナウンサーが、「名曲アルバム」でその曲に採用されていた映像の解説文を読んでいた。
「西ドイツ、あ、時代を感じますね」と言うのを聴いて、思わず笑った。
そうだった。ドイツには西ドイツと東ドイツがあった。ドイツ人との文通。封筒にW Germanyと書いて郵便局からエアメールを送っていたのを思い出す。
その後、ベルリンの壁崩壊直後にベルリンに行った。壁の破片やソ連軍関連のグッズを売る青年たちがいっぱいいた。
そうそう、ベルリンには「エジプト博物館」があったっけ。
モーツァルトはやっぱり天才だな。誰も真似できない。
美しい音楽。こういった音楽は二度と現れないのだろう。地球に唯一。
ビートルズも地球に唯一のような気がする。
モーツァルトはオーストリアにいたのに、けっこうドイツに足を運んでいたんだな。
ドイツの地名がいろいろ出てきて、懐かしさが増す。
感覚が甦る。ドイツが好きで、ドイツ語を学んだ。
でもドイツ語って、ヒトラーも喋ってたんだよな。
モーツァルトは、イタリア語ではなく、ドイツ語でオペラを書かせてくれと皇帝に頼んでいた。新しいことをしたいと言って。映画「アマデウス」。
ヨーロッパの匂いがしてくる。
聴き入ってしまい、眠れなくなってしまった。