ねことんぼプロムナード

新しいルネサンスの小径

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「同期のサクラ」第6話〜自分“らしく”生きること〜

自分に嘘をつかないで生きることはできるのか? 「同期のサクラ」日本テレビ水曜夜10時 主演/高畑充希 脚本/遊川和彦 2014年秋。 花村建設本社で、女性活躍推進セミナーのために、ある有名評論家先生を講演に呼ぶことになった。わがままいっぱい理不尽な要…

「G線上のあなたと私」第5話〜幸せなときを感じるとき〜

幸恵がバイオリンに戻ってきた。 「G線上のあなたと私」TBS火曜夜10時 波瑠/松下由樹/中川大志 也映子(波瑠)は、元婚約者である智史(森岡龍)と偶然再会。なんと、也映子と婚約を解消してまで結婚するはずだった女性と別れたと言う。理由は、智史の父親…

「同期のサクラ」第5話〜自分の価値に気づくこと〜

青春ドラマみたいだな、と回を重ねるごとに思えてきた。 が、清々しくてよい。 「同期のサクラ」日本テレビ水曜夜10時 主演/高畑充希 脚本/遊川和彦 今話の主人公は、木島葵(新田真剣佑)。 2013年。社長賞を最年少で受賞(ただし立候補制)。 だが、都市…

「同期のサクラ」第4話〜遅咲きの花だっていいじゃないですか〜

先の記事で、現実世界は嘘と我慢――これが大人と権威なのだが――で成りなっている、ということに触れた。 今話では、「嘘をつけない」サクラの様子が面白く描かれていた。 「同期のサクラ」日本テレビ水曜夜10時 脚本/遊川和彦 主演/高畑充希 冒頭、え?これ…

「G線上のあなたと私」第4話〜打ち込める譲れない大事なものって何ですか?〜

絶対譲れない大切なもの。 自分にはそれがない、と言う也映子。 「G線上のあなたと私」TBS火曜夜10時 波瑠/松下由樹/中川大志 幸恵(松下)が、脳梗塞で倒れた義母の介護のために、バイオリン教室をやめることになった。 もともと12月までのつもりだった理…

「同期のサクラ」~おとなになるって?パワハラと諦念~第1.2.3話〜2019秋ドラマがはじまった~

え~~。主人公がこんな状態から物語がはじまるのぉ~~。 遊川和彦らしいと言えばらしいのだが。 朝ドラ「純と愛」の終盤を思い起こさせる。 「同期のサクラ」日本テレビ水曜夜10時 脚本/遊川和彦 高畑充希/橋本愛/新田真剣佑/竜星涼/岡山天音/相武紗…

「G線上のあなたと私」第1,2,3話~幸恵のエアバイオリンの悲哀に涙する〜2019秋ドラマがはじまった~

波瑠ファンの私は、とにかく波瑠のドラマは観る、と決めている。 「G線上のあなたと私」TBS火曜夜10時 脚本/ 安達奈緒子 原作コミック/いくえみ綾 波瑠/中川大志/松下由樹/桜井ユキ/夏樹陽子/真魚 これはなかなか面白い。 ちょっと問題を抱えた人たち…

「凪のお暇」~依存からの脱却~2019夏ドラマ終~

黒木華ファンとしては、とても楽しめた作品だった。 が、正直なところ最終話にいささかの不満が残る。 「凪のお暇」TBS夜10時 黒木華/高橋一生/中村倫也/市川実日子 これは登場人物たちの「自立」の物語だった。経済的に独り暮らしができる、という自立で…

「監察医 朝顔」〜優しい気持ちを思い出そう~2019夏ドラマ終~

東日本大震災の津波で母が行方不明のままである万木(まき)家の父娘。娘はなかなか乗り越えられない。父は母、つまり妻の遺体をずっと探し続けている。 「監察医 朝顔」フジテレビ月曜夜9時 上野樹里/風間俊介/時任三郎/石田ひかり 法医学者の朝顔(上…

「Heaven?~ご苦楽レストラン~」〜ナンセンスが描く良識~2019夏ドラマ終〜

バカバカしすぎて面白かった。 映像が安っぽすぎるのが残念でならない。シットコムとして観れば単調な画の明るさも気にならないのかもしれないが、セリフのセット内の反響も気になる。良いドラマだけに。 「Heaven?ご苦楽レストラン」TBS火曜夜10時 石原さ…

「そして、生きる」~考え過ぎた先の優しい人々の人生?~

これを過酷な運命と言うこともできるし、ただただそのように描くこともできる。 しかし脚本家・岡田惠和は、決して安穏とはしていない背景を持つ途上人物たちの人生を、柔らかく優しく描き出す。 「そして、生きる」WOWOWオリジナル 全6話 有村架純/坂口健…

「あなたの番です」~目まぐるしい展開と最終話のサイコ~2019夏ドラマが終わって~

「あなたの番です」日本テレビ日曜夜10時半 全20話。 原田知世/田中圭 面白かった。 次々観たくなる痛快さがあった。 日本ドラマ特有のしつこいネチネチ感がないのもよかった。これは、この夏シーズンのドラマのなかで良質であると個人的に感じているドラマ…

2019年夏ドラマ あれ?今季は観てる~「観察医 朝顔」「Heaven ご苦楽レストラン」「凪のお暇」「べしゃり暮らし」「そして、生きる」「あなたの番です」~

日本のドラマは終わった、くらいに思い、そのように発信してきた。そして、前季はほとんどまったく観ていなかった日本のTVドラマ。もっぱら海外ドラマの日々だった。 今もそれは変わらないが、 すでにアメリカでは放送終了となっている「クリミナル・マイン…

「大草原の小さな家」NHKBSで刷新版再放送はじまったけど~海外ドラマの吹き替え、どう思います?~

「大草原の小さな家」 大好きなドラマでした。本も買いました。わざわざアメリカでも買いました。それほど大好きでした。 アメリカNBCTVドラマ 1974年~1982年 全9シーズン 原作/ローラ・インガルス・ワイルダー 出演/メリッサ・ギルバート マイケル・ラ…

「ワンダフルライフ」(是枝裕和監督映画)②~登場人物から「思い出」を考えてみた~タロットカード「カップ6」

『ワンダフルライフ』のテーマのひとつは、「人にとって思い出とは何か?」という問いです。 死者たちは初めて辿りつく施設で、職員から「あなたの人生を振り返って、大切な思い出をひとつだけ選んでください」と言われます。選ばれた思い出のシーンは、職員…

「ワンダフルライフ」(是枝裕和監督映画)①~あなたにとって一番大切な思い出とは?~タロットカード「死神」

「あなたの人生のなかで一番印象に残った大切な思い出をひとつだけ選んでください」 「ワンダフルライフ」(英題After Life) 1999年公開(日本) 監督・脚本/是枝裕和 出演/ARATA(井浦新) 小田エリカ 寺島進 内藤剛 谷啓 伊勢谷友介 他 この映画を予備知…

日本は幼稚なのか?~ヤマザキマリ「男性論」第5章参照①~

2019年春ドラマがはじまる季節となった。私はドラマフリークを自称し、「ドラマカデミア」なるサイトまで立ち上げてドラマ評を書いてきた。 が、繰り返し書いて本当に本当に申し訳ないのだが、昨年後半あたりから、日本のドラマを楽しむことがほとんどまった…

ネガティブ・ケイパビリティNegative capability~スティーヴン・キング作品の謎が解けないときどうする?~

繰り返し書いて申し訳ないのだが、 映画「IT」を観てから、すっかりキングファンになった私。「IT」が特段素晴らしいというのではなく(面白かったが)、え?あれもキングなの?これも?ということに、「IT」をきっかけとして遅ればせながら知り得た体験を経…

「ハケン占い師アタル」全9話~占いで人は変われるのか?~何か捨てるものありますか?~死神幸福論

「“ハケン占い師”ってそういうことだったのね」 「予言を伝えるのは逸脱でしょう」 というのが、最終話を観終えたあとの私の「納得」と「不服」の感想。 「ハケン占い師アタル」 テレビ朝日木曜ドラマ 2019年1月17日~3月14日 脚本/遊川和彦 出演/杉咲花 …

2019年冬ドラマが終わった~面白いドラマの判断基準は食欲~

本当に本当に、日本のドラマを観なくなった。観ることができなくなった、と言った方が正しい。付け加えると、日本のテレビ番組を観るが大変苦痛である。 ということは、すでにこちらのサイトへも書いている。これからさらに繰り返し書くことになるのか、書く…

映画「ミスト」~ラストシーンの衝撃~

今さらだが、スティーヴン・キングにはまっている。 「ミザリー」について触れた記事でも書いたが、「IT」を観てから。これって「スタンド・バイ・ミー」のホラー版だな、と思っていたら、「スタンド・バイ・ミー」がスティーブン・キング原作だと知った驚き…

私が「ヨーコさんの言葉」にたどり着いた道のり~早朝にEテレの語学番組を観たご褒美~

近頃私は、日本のテレビ番組がつまらない、と思っている。 茂木健一郎も言っているようにニュース番組もバラエティ番組も「ぬるい」。ついにドラマも精彩を欠いているのが目立ってきた。 ようするに「井の中の蛙大海を知らず」な人たち、パワハラ根性と自己…

「ハケン占い師アタル」「トクサツガガガ」~それでも良質ドラマはある~とうとうついに日本のTVドラマがまずほとんど楽しめなくなったということについて「2019年冬ドラマ」②~

日本のドラマに落胆しているドラマフリークとして、①の記事では酷評を書かせていただいた。なお、タイトルがあがっていないドラマについては、気づいていないか、個人的に観る価値を感じていないものです。 そんななかでも良質のドラマはある。 特に女優の活…

とうとうついに日本のTVドラマがまずほとんど楽しめなくなったということについて「2019年冬ドラマ」①

ヤバイ。ヤバイのである。 あれほど好きだったTVドラマを「観れない」「楽しめない」。 ドラマの記事もこちら(はてな)へ書こうと意気込んでいたところ、徐々に日本のTVドラマにあまりワクワクしなくなってきていたその気持ちが、ついにほぼ頂点に達したと…

映画2題「ラ・ラ・ランド」「ミザリー」~「ミセス・メイゼル」と「クリミナル・マインド」~

テレビで映画を観た。途中にCMが入るのはあまり好まないが、観た。 「ラ・ラ・ランド」を観た。そもそもミュージカルが苦手である。 それでも「グレテスト・ショーマン」が素晴らしい映画だというので、先日観たばかり。これは実話だそうで、町山智浩の解説…

日本はガラパゴス~テレビドラマ「グッド・ドクター」からニュース番組まで~日本とアメリカ~

アメリカテレビドラマの良質のものを観続けていたところ、日本のテレビドラマへのわくわく感が減ってしまっています。 (アメリカでもどこでも良質でないものもあれば良質なものもある。さらにここで言うところの良質には、私が「面白い」と感じた作品という…

「いまを生きる」④~死を思うときキミは何をするか~

タロットカードの「死神」を恐れる人は多い。たいていの相談者さんが、このカードが出てくると驚いて、「悪いんですか?」と尋ねる。 ここでは「死神」について詳しく語ることはできないが、「死神」は「悪いカード」ではありません、ということだけお伝えし…

「いまを生きる」③~強制的死という選択~

ニールは、キーティング先生の理想にいちばん反応した生徒だと言ってよいだろう。父親の支配の強さは、映画冒頭からしっかり伏線がはられている。 映画「いまを生きる」1989年アメリカ 第62回アカデミー賞脚本賞受賞 監督 /ピーター・ウィアー 脚本/ トム…

「いまを生きる」②~大胆と慎重 ドリーマーとリアリストのはざまで~「僕らは奇跡でできている」~

キーティング先生はソクラテスなんだな、と思った。 映画「いまを生きる」1989年アメリカ 第62回アカデミー賞脚本賞受賞 監督 /ピーター・ウィアー 脚本/ トム・シュルマン 出演/ロビン・ウィリアムズ ロバート・ショーン・レナード イーサン・ホーク ソ…

「いまを生きる」①~美しくも悲しいレジスタンス~

全寮制の学校での生徒の死という物語といえば、私は萩尾望都の漫画「トーマの心臓」を思い出す。 映画「いまを生きる」1989年アメリカ 第62回アカデミー賞脚本賞受賞 監督 /ピーター・ウィアー 脚本/ トム・シュルマン 出演/ロビン・ウィリアムズ ロバー…