ねことんぼプロムナード

タロット占い師のetc

本棚をつくりたい〜再び「お片づけ&処分」

 本のいっぱいある壁が憧れだ。

 そういう部屋、しかも綺麗に整った部屋を死ぬまでには手に入れたいとずっと思ってきたが、人生の残り時間が短くなるに連れて、次第にその希望実現の可能性が少なくなってきた。憧れの部屋をつくるためには、おそらく引っ越しが必要だ。

 

 あぁ〜本棚がほしい。

 本を収納する場所がなくなってきた。できるだけ買わないように、図書館で借りるようにしてきたが、それでもやっぱり増える。

 蔵書家や学者やその他本好きの方々、読書家の方々からすれば、大した量ではない。それでも、日々を読書に費やす習慣のない方々からすれば、ずいぶん本がたくさんあるね、全部読んだの?というくらいには我が家には本が存在していると思う。

「60歳からのわがままタロットセラピー」での「お片づけ」でも書いたが、いわゆる断捨離作業のときにけっこうな数の書籍を処分した。それが2020年夏。約2年半が過ぎて、新しく購入した本を収納するスペースがいつの間になくなっていることに気づいた。どうしよう。仕舞うところがない。

 

 そうだ、あの類いの本を捨てよう、と思い立って書棚の前へ行った。あれ?ない。そうか、すでに処分していたのだった。記憶のなかに残っているので、まだ持っていると思ってしまったようだ。

 処分するときはけっこう勢いにまかせて作業をするせいか、意外と処分した内容を覚えていなかったりするようだ。

 逆に、「これは必要ない」とはっきり意識して処分しているのだが、処分作業の勢いのなかでうっかりすると必要なものまで捨ててしまっていることもあるかもしれない。そのときは要らないと思っても(いわゆる断捨離気分になっているのでいささか普段とは判断基準が違っている可能性がある)、実は手元に置いておきたかった、置いておいたほうがよかった、というものがないとは言い切れない。

 今のところ、そのようなショックを受ける場面に出会ってはいないが、逆に、今回のことで、あの類いの本は本当に必要なかったのだな、という確認にもなった。

 

 とりあえず、ある作家の本を20冊ほどと、すでに興味関心と重要度が低くなっている本を数冊、置き物などを退かして作り出した居間の棚のスペースに移動し、書棚に余裕を持たせることに成功した。

 加えて、まだこんな本持ってたのか、と思いながら4冊ほど捨てた。たった4冊でもスペースができたのでよかった。

 けれどもこの空間も、どのくらい持つだろうか。

 

追伸

 そんなことをしているうちに、大きなスペースを必要とする本が我が家にやってきてしまった。ある海外の古典の全集。ふる〜い書籍だが、届けられて手にしてみるととても良い状態のものだったので、満足している。かなり嬉しいかも。

 全15冊+別巻(総索引)。もちろん上記の通り、書棚には並べるスペースはなく、届いたダンボール箱に並べて、グランドピアノの上に置いている。そこしか空いていないのだ。まあ、蓋を開けてピアノを弾くことはないから、それどころかほどんど弾かないし、いいか。

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