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「大谷翔平選手の笑顔」と「私の人生のまさか」

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 エンゼルスの大谷選手の笑顔について。

 2022年5月10日(日本時間)のエンゼルス✕レイズ。大谷は、2打席連続ホームラン。そのうちの1打は満塁ホームランだった。日米通じて満塁ホームランは初めてだったそうだ。今年に入ってからあまり調子良くないのかな、と素人ながら思っていたので、私にとっても嬉しい試合結果だった。

 その、野球ど素人(とはいえ、高校生の頃にはプロ野球高校野球も夢中で観戦していた)の私がこのときふと思ったことがあった。

 その前日9日の試合での出来事である。2対4で負けていたエンゼルス、9回裏の攻撃で大谷が2ベースヒットを打ち同点に。そのあとの打席、レンドーンがヒット。大谷は持ち前の足を生かして一気にホームインし、逆転さよなら勝利。チーム全員が大喜びでグランドに集まっているなか、大谷はレンドーンに背後から抱きついた(バックハグと言うらしい)。レンドーンの肩に頬をあてた大谷の笑顔がほんとうにほんとうに嬉しそ〜なやわらか〜い笑顔で、そんな笑顔あるんだ、くらいに私は思ってしまった。

 大谷の人柄が現れている、とよく言われる行為が特に昨年から評判になり、高い評価を得ていたりするが、このときの笑顔も本当に自然で、それこそ人柄なんだろうなぁ、と思わせてくれるような表情だった。

 この表情と歓喜が、翌日の2打席連続ホームラン、そして満塁ホームランにつながったのではないか、と私は感じている。誰も言及していないので、ばかじゃないのと言われるような感想かもしれないが、書き記しておく。それほど本当に素敵なシーンだった。こんな笑顔、他の誰にもできないかもしれない。

 日本人メジャーリーガーもこれまでに、そして今も数々活躍しているが、大谷の持っている特性は、かけがえのない「なにか」なのだろうと思わせてくれる「なにか」だ。

 

 昨年は大谷のホームラン数とピッチャー勝利数にばかり耳目が集まっていたが、大谷は勝ちたいと言っていた。今年は今のところチームの調子がいい。するとにわかファン、メジャーリーグ観戦新参者の私でも、チームの勝利に目がいき、他の選手たちのプレーも楽しめて、チームの順位が気になってくる。優勝すれば、それだけまた長く大谷の野球を見ることができる。

 

 まさかメジャーリーグを観る日が私に訪れるとは。

 まさかのことは、意外と人生にあるものなのだな。冒頭にも書いた「まさか」。いわゆる「まさかの坂」と言うくらいなので「まさか」はどちらかというとネガティブだが、大谷によってもたらされた「まさか」はポジティブ。

 こういった「まさか」は、人生終盤のこれからも頻繁に訪れてほしいものだ。

大谷翔平 ©2022kinirobotti

追記

 日本時間の5月12日は、20連戦最後の試合だった(大リーグって結構過酷だよね。移動距離もすごいし、時差もあるし)。

 大谷も決して本調子ではなかった。

 私はもうひとつ気づきをもらった。この日は20連戦最終日で単純に疲労の問題もあったであろうが、スポーツ選手の体調、調子というのは繊細なものなのだな、とあらためて思う。もちろん大谷だけではない。前日あんなに調子良かったのに、今日は全然、なんてことはよく見かける。特にピッチャーは間をあけて準備しているはずなのに、今日は万全ではないってことは誰にでもある。そうかと思うと、「お、今日はいいねぇ」と解説者も言ってしまうほど乗ってることもある(ゾーンに入っているのか?)。

 人間の身体というのは、おそらく満遍なくそのように微妙で繊細なものなのだろう、と年齢を重ねて、そして大谷らを見て今感じている。

 そんなに何か特別な無理をしたわけでも、暴飲暴食をしたわけでもないのに、「あれ、今日調子悪いな」ってなことはある。だから何?って話なのだが、私も昨年体調不良を経験してから、今日は良くても明日は……という用心と覚悟は持っておこうと、それが良いことか悪いことか分からないが、思っている。